今月13日は百名山の両神山の目の前に聳え、埼玉のジャンダルムとして親しまれている、岩山好きにはもってこいの奇峰、二子山に登りました。
二子山はロッククライミングのゲレンデとしても有名な山で、一般登山でも低山ながら高度感抜群のスリリングを味わえる上級者向けの山です。
東岳と西岳の二つの頭を持つ双耳峰で、国道299号から見上げれば二つの岩石から成り立った奇妙な岩峰を眺める事が出来ます。
二子山の場所、アクセス
最寄りのインターは花園インター。
インターを降り、国道299号を目指し両神山方面へ走ります。
急カーブの道の途中に二子山登山口の入り口がありますのでそこを右に曲がって下さい。
二子山登山口~東岳
残念ながら二子山に駐車場はありません。
なので、走行車の邪魔にならないように路肩に停めましょう。
数台なら停められます。
駐車場はありませんが、トイレはきちんと完備されています。
バイオ式のトイレでした。
さぁ登山開始です!登山口は至って普通です。
最初は川沿いをひたすら登っていきます。
分かりにくい登山道なので、テープを捜しながらゆっくりと進みましょう。
急登に差しかかりました。これを登り切ると…
東岳と西岳との境である股峠に到着です。
まずは東岳へ向かいます。
テープの数が少ないのでルートミスに注意しましょう。
西岳より険しくないのでそこまで苦労しないと思います。
東岳の核心部
左下はスパッと切れているので慎重に登りましょう。
登りきるとしばらく岩稜が続きますが、やはり西岳ほどではありません。
東岳到着
山頂は数人寛げるくらいのスペースです。
目の前には百名山の両神山が見えます。
西の方には二子山の総核心部である、西岳がそびえています!
東岳から見る西岳は凄い姿ですね!
これが埼玉のジャンダルム!
総核心部、西岳へ!
先程の股峠に戻り、いよいよ西岳へ!
西岳には一般コースと上級者コースに分かれていますが、一般コースも急登や鎖場が連続するので、ある程度鎖場慣れした方が無難だと思います。
さて、ここから岩場を直登する上級コースにさしかかります。
直登…開始!
最初が肝心ですが、1年ぶりなので緊張します!
岩には印や鎖の跡が付いているので、それを頼りに登りましょう。
ホールドは思ったより豊富なので、焦らずきちんと三点確保すれば確実に登れると思います。
3日連続で登れば…楽勝に感じるかもしれませんね!
登りきると視界が開け、山頂まであと少しです。
ここで一般コースと合流します。
両神山をバックに西岳到着!
西岳は360°の大展望です!
いつもの自撮りポイントで記念撮影!
自分が落っこちるより、カメラが落ちないかの方が不安です…
景色を楽しんだ後は、楽しい楽しい断崖絶壁の岩稜歩き♪
細く見えますが慎重に歩けば特に問題はありません。
低山ですが高度感はかなりあります!
この日は私以外誰もいないので、貸切状態です♪
今まで歩いてきた道を振り返る。
左奥が東岳、手前が西岳
西岳のてっぺんに先ほどの看板が見えます。
とんでもないところ歩いてきたと確認できる、ここは私のおススメシャッターポイントです!
まだまだ続く岩稜!
岩好きな人にとっては飽きる事のない岩稜歩きですね。
岩稜歩きの終点からは叶山が見えます。
鉱山開発のために山を削っているそうです。
叶山本来の姿が日に日に失われ、複雑な思いで眺めました…
岩稜の終点には一本の鎖が垂れています。
ここを下り、普通の登山道に戻ります。
岩稜終点から二子山登山口へ
緊張の西岳岩稜歩きを終え、ここからは気持ちのよい登山道!
春風に抱かれながら、登山道を進みます。
途中、二子山を振り返る。
ついさっきまであのてっぺんにいたんだなぁと思ってみたり。
しばらく歩くと…
ここに到着します。
元の登山口に戻る場合は矢印が示す坂本の方に進みます。
シカ柵ネットになっていますが、ピンクのリボンが付いているこのネットの中を通ります。
真っすぐ行くと違うルートになるので注意して下さい。
ネットの中に入り振り返る。
スライド式で開くので、通ったあとは戻しましょう。
あとは一本道をひたすら下れば道路が見えてきます。
道路に出て振り向くと、二子山のベストショットが撮れます!
ここも私のおススメシャッターポイントです。
国道299号を歩き、見上げるとまるで海外の山のように見える二子山のベストショット!!
しばらく道路を歩くと元の登山口が見えてきます。
以上、ぐるり一周の二子山登山でした。
帰りに国道299号沿いの赤谷温泉小鹿荘の温泉がおすすめです。
ぜひ、登山の疲れを癒してみては?
最後に
二子山は百名山の両神山の目の前で、駐車場も無くマイナーな山ですが、東岳と西岳から眺める両神山は素晴らしいの一言です。また、西岳からは360°の大パノラマで、秩父の山々を見渡す事ができ、運が良ければ八ヶ岳も望む事が出来ます。
今回で3回目の二子山登山となりましたが、なんと3回とも雲一つ無い、どこまでも続く∞のスカイブルーの下での登山を味わう事が出来、私との相性抜群の山だと改めて感じました。
3月も半ばに差しかかり、登山中は冬の厳しい寒さの終わりを告げるかのような暖かな日差しと穏やかで優しい風が吹き、生命力溢れる新緑の季節がもう近いと肌で感じる事が出来ました。
二子山は何回登っても飽きない、私のおススメな山です。
鎖場や岩登りに慣れたら、ぜひ登ってみてはいかがでしょうか?