素晴らしき日本の景色たち

主に日本全国の山や景勝地、観光スポットを紹介します

八幡平登山|黒谷地湿原から山頂までのルート並びに景色を紹介!

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初日に遠野、2日目に太平山寒風山を訪れ、連休最後は秋田と岩手にまたがる八幡平を登りました。

前日の寒風山はノーマークでしたが、実際に訪れるとその景色は素晴らしく、まさに世界三景に恥じない光景を堪能しました。そして、寒風山の記事にも書きましたが、遠野にレンズとバッテリーを置き忘れ、八幡平に向かう前に取りに返るという間抜けな旅になりました。結局レンズとバッテリーは無事回収されましたが…なんと!今度はスマホが突然動かなくなってしまいました!

翌朝は時計が無いので逐一車のエンジンをかけて時間の確認を繰り返すという、新たな車の使い方に目覚めて感動しましたが、スマホまで失いやる気が下がりまくり、更に雨というトリプルパンチを食らい、もう帰ろうか…と本気で思っていました。

と、今回は本気で帰ろうと思っていましたが、暫くすると突然晴れ渡り、何と言う事でしょうか!八幡平が一気に姿を現したので、急きょ八幡平へ登る事になりました。

当初の予定では茶臼岳登山口から登ろうと考えていましたが、雨の影響で時間が押し、山頂に近い黒谷地湿原の登山口から山頂を経て戻るルートを選択しました。

長々とアホな旅人の話をしましたが、今回も山頂までのルートや注意事項、更に素晴らしい景色をお伝えしたいと思います。

八幡平黒谷地湿原登山口のアクセス、駐車場

アクセス

 

東北自動車道松尾八幡平ICから県道45号、23号(八幡平アスピーテライン)経由で約20km、黒谷地湿原駐車場まで約25分

電車の場合はJR東北新幹線盛岡駅東口から岩手県北バスで黒谷地下車約2時間、運賃は1690円

バスの詳しい時刻はこちらをご覧ください↓

www.iwate-kenpokubus.co.jp

黒谷地湿原駐車場

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黒谷地湿原の登山口前には無料駐車場があります。

十数台しか停められないので、早めに来られる事をおすすめします。

八幡平とは

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八幡平は秋田県と岩手県の県境に位置し、山というよりも広大な高原湿地帯を示しています。読み方は「はちまんたい」と呼ばれていますが、元の意味としては湿地帯が広がる土地なので柔らかい処を表す事から「やわた」となります。(やわは柔らかい、たは土地を表します)

そして、八幡という文字を宛てて「はちまん」となり、更に山上の平地を表す平の文字を合わせて八幡平になったとされています。

この他にも坂上田村麻呂が東北の蝦夷との戦いに勝利した際に八幡神を勧請したことから八幡平と呼ばれるようになった説もあります。

かつて八幡平は秘境の地として在られたが、昭和45年に八幡平アスピーテラインが開通された事により、多くの観光客で賑わいを見せる山となりました。

黒谷地湿原~源太森

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朝方から雨が降り続き、山もガスだらけが一変、突如素晴らしい青空が広がりました。

この段階でもう12時前だったので急ピッチに支度を済ませます。

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さてさて、時間も押しているのでさっそく登山に参りましょう。

入口もご覧の通り道路と直結しています。

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スタートからこのような木道が続いています。

高原や湿地がメインの山は大概このような登山道になっていますね。

雨上がりの木道は滑りやすいので注意して歩きましょう。

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暫くは展望もなく、ひたすら木道を歩きます。

特にこの辺りは登りもないので、登山と言うよりハイキングに近い形になります。

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分岐点に到着しました。

右は登るつもりだった茶臼岳への道

左は八幡平山頂への道

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ここからは木道ではなく、まばらな石が転がるコースになっています。

特に急な登りではないので、サクっと進めます。

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安比岳分岐点に到着

ここから最初の展望ポイントである源太森まであと10分くらいです。

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おや?

登山道が独特ですね~

まるで線路のような、電車に乗っているような写真ですねw

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ここまで来れば少し展望が開けてきます。

先ほどまで何も見えなかったので、暫くこの景色に見とれてしまった。

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そして再び木道が現れます。

一本の木道なので、譲り合いながら歩きましょう。

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そして源太森という看板があるのでそちらに進むと展望所に到着します。

源太森は少し小高い丘になっていて、ここからは360度の景色を楽しめます。

また、この場所は八幡平三大眺望の一つにも選ばれています。

ちなみに、他の三大眺望は茶臼岳と畚岳が選ばれています。

時間に余裕があればそちらからの景色も楽しみたいところですね。

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さて、源太森からの景色はこんな感じ

八幡平の”平”の通り、見渡す限りどこまでも平らな樹林が広がります。

山の展望ポイントと言えば、他の山々が織り成す光景ですが、八幡平はまるで緑のじゅうたんを壮大なスケールで敷き詰めたかのような光景です。

これはこれで感動しますね!

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どこが山頂なのか分からないほど、平べったい光景が続きます。

山と言うより、もはや大地と言った方が良いのではないか?

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コブのようにちょこんと見えるのは茶臼岳

あの山頂からも素晴らしい光景が楽しめるそうです。

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山頂付近の八幡沼もよく見えますね。

これからそちらへ向かいます。

源太森~八幡平山頂

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源太森を下り再び木道を歩き暫くすると八幡沼に到着します。

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所要時間が書いてある案内図を発見しました。

山頂レストハウスからだと20分で八幡平山頂に到着できますね。

これならドライブがてら山頂まで行けそうです。

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さて、八幡沼沿いを通り、八幡平山頂を目指しましょう。

ここからは視界の広い湿原地帯を歩きます。

秋も深まり湿原は見事な茶色に染まっています。

夏には恐らく高山植物が咲き誇っているのでしょう。

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湿原といえばこのような池を目の当たりにすると思います。

これは火山噴出物により窪みそこに水が溜まり、土砂等が次第に堆積し、このような浅い池に変化されたそうです。

つまり、これらの池は八幡平が火山であった証拠になります。

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途中にはご覧のように川が流れていました。

水源はどこなのでしょうか?

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暫く歩くと八幡沼全体を見渡せるスポットに到着します。

だだっ広い平地にぽかんと姿を見せる八幡沼が何とも美しいです。

しかし、こう見ると山を登っていると言う感覚ではないですねw

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山頂まであと一歩の所にこれまた大きな池が出現します。

これはガマ沼と言い、八幡沼よりは小さい沼になっています。

それにしても何でガマという名前になったのだろう?

カエルとかいるのでしょうか…謎は深まる

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ここまで来ると岩手山もバッチリ確認出来ます。

一瞬富士山のように見える岩手山

この山も富士山に負けないくらい秀美な山容ですね。

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ガマ沼を越え、綺麗に舗装された道を進むと八幡平山頂に到着します。

記念撮影用の大きな標識が立てられていますね。

オシャレな展望台があるので、さっそく登ってみましょう。

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立派な展望台なので景色も素晴らしいかと思いきや、そこまで展望は望めませんでした…

しかも視界に木が入り、隙間から眺める程度の展望台です。

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かろうじて岩手山も見えましたが、先ほどのガマ沼の方がよく見えますね。

八幡平山頂~見返峠

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さて、ここから駐車場方面へ歩き、見晴らしのよい見返峠まで行きましょう。

道も舗装されているので、この辺りは登山靴じゃなくても大丈夫な道です。

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途中には名前の付けられた池があります。

こちらはめがね沼といい、まるでメガネのように二つ池が並んでいます。

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めがね沼のすぐ近くには鏡沼があります。

名前の通り、まわりの美しい風景を写し出す事からこのような名前になったそうです。

実際に眺めると確かに波も立たず周りの木々をそのまま写し出されている様子がわかりますね。

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暫くするとこのような池も見られます。

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名前はなんと「不思議な凹地」

看板の通り火口によるものなのか、陥没したものであるか解明されていない本当に不思議な池だそうです。

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よく見えませんでしたが、底には水が張られています。確かに池のようになっていましたが、何でしょう、もの凄く不気味な感じがします。

私は池というより井戸のように見えました。(落ちたらヤバそう)

某ホラー映画のように何かが這い上がってきそうな…

ちょっと怖い事を想像しましたw

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怖い池を過ぎ、レストハウスと再び八幡沼に戻る分岐点に到着します。  

時間の関係で私は八幡沼へ戻る事にしました。

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分岐点から暫くすると見返峠という、素晴らしい絶景を仰げるポイントに到着します。

目の前にドーンと立派な岩手山の全貌と、八幡平という名に相応しい真っ平らな平地とのコラボが素晴らしいです。

岩手山は完全な独立峰ではなく、地図で見ると八幡平まで繋がっているみたいです。

実際に眺めると尻尾のように山が連なっているのが分かりますね。

個人的には源太森よりもこちらの展望の方が好きかもです。

また、運が良ければ月山や鳥海山なども眺められるそうですよ。

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レストハウス方面

ちょこんとこぶの様に見えるのが畚岳

あのてっぺんからの景色も素晴らしいとの事です。

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見返峠から八幡沼方面へ向かう途中からも暫く絶景を堪能できるので、この道はおすすめです。

おすすめスポット!八幡平山頂レストハウス

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八幡平山頂に最も近いビジターセンター的な施設で、中は八幡平の自然環境や周辺の観光情報についての展示、その他軽食コーナーやお土産も販売されています。

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展望も素晴らしく更に山頂までも近いので、気軽に散策できる場所になっています。

また、この場所は秋田県と岩手県の県境なので県をまたいで記念撮影する事も可能です。

八幡平アスピーテラインをドライブ

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アスピーテとは、たて状火山とも呼ばれ、盾を伏せた形のような形であるため、なだらかな形状を成しています。このような形状から八幡平にはアスピーテラインという道路が開通し、火山としてのダイナミックな光景やなだらかな斜面に彩られた紅葉など、八幡平の素晴らしい自然をドライブがてら楽しむ事ができます。

※八幡平アスピーテラインは毎年4月中旬から11月上旬まで開通しています。

17時から翌朝8時半まで夜間通行止めなので注意が必要です。

詳しくはこちらをご覧ください↓

www.hachimantai.or.jp

下山後は松川温泉松川荘へ

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八幡平は山容からはあまり想像できませんが、実は火山であり周辺には温泉が多く点在します。

その中で個人的におすすめなのは松川温泉の松川荘です。

ここは八幡平アスピーテラインの山頂から下った所に位置し、気軽に立ち寄れる温泉施設になっています。

【日帰り入浴の場合】

営業時間:8時~午後6時(受付は午後5時)

 入浴料:大人600円 子供300円

 駐車場:有

  公式HP↓

matsukawasou.com

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また、周辺には見どころ満載な景勝地もあり、温泉と同時に散策するのもおすすめです。

最後に

八幡平は百名山でありながら、山という感じではなく平地を歩く感覚なので初心者や登山未経験の方でも気軽に登れる山です。

今回歩いたコースも登りが少なく、ほとんど平坦な道のりを歩くコースでした。

他にも本格的に長い距離を歩く縦走やドライブがてら散歩程度で楽しみたい方など様々なバリエーションが楽しめる山でもあります。

また、4月中旬から11月上旬の間は八幡平アスピーテラインが開通するので、四季折々の八幡平を眺めるのもおすすめです。