素晴らしき日本の景色たち

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小安峡観光|大自然と温泉を満喫!おすすめスポットを紹介!

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東北随一の紅葉スポットで知られる栗駒山の下山後は、小安峡を訪れました。

小安峡は栗駒山の北西部に位置し、皆瀬川の急流により深いv字谷を形成する景勝地です。栗駒山と周辺は東北の火山前線上のために、至る所に温泉が湧き、小安峡も温泉街の観光地として知られています。

最大の見どころは深い谷から湧き上がる湯けむりである大噴湯であり、その他様々な滝やジオサイトなど見どころも多い。

今回は東北遠征最終日であり、登山後の観光という慌ただしい中で訪れた為、急ピッチにすすんでしまいましたが、その中で訪れたおすすめスポットを紹介したいと思います。

大地の息吹を感じる小安峡屈指の景勝地!大噴湯

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皆瀬川を中心に温泉街が立ち並ぶ小安峡の一番の見どころはここ、大噴湯。

急流により深く削られたv字谷を約500mの遊歩道により見学が可能です。

道路沿いの駐車場の向かい側に入口があるのでそこから階段を下ると大噴湯へ繋がる遊歩道にたどり着きます。1週約30分が目安です。

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階段を降りると深く抉られた谷にひっそりと輝きをもたらすエメラルドグリーンの渓谷美を目の当たりにする事か出来ます。

遊歩道はきちんと整備され歩きやすい道になっています。

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所々煙が上がり、硫黄臭が漂いますがこの辺はまだ序の口です。

これから先に訪れる壮絶な光景前の美しい渓谷美に暫し癒されましょう。

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そして、遊歩道の階段を昇り降りすると、目の前には一面真っ白な想像を絶する光景に遭遇します。エメラルドの優雅な渓谷美とは裏腹に岩壁から大量の煙が噴き出しているではありませんか! まるで地獄のような光景ですね。

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本当にこんなところ歩いていいのか?と思うほど蒸気が湧いています。

別名「地獄釜」とも呼ばれ、歩いていると少し暑さを感じたので、その名前でも呼ばれている事がよく分かります。

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しかし、余裕で蒸気の中を歩く人がいます。

私はかわすことの出来ない蒸気と戦い、カメラのレンズを守りながら進んだので、平均タイム以上の時間を費やしてしまいました…

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大噴湯の名前の由来は恐らくこの岩壁から噴き出すお湯です。

ご覧の通り勢いよくお湯が噴き出している様子が分かります。

江戸時代の紀行家である菅江真澄が、噴湯が岩の裂け目から四丈(9~12m)も吹き上がる様子をまるで雷神のようだと言っている事から、今より更に激しく噴き出していたのかも知れませんね。

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見上げるとこの辺りの岩壁だけ噴煙と湯が噴き出しています。

至る所からシューシュー音を立てて湯が噴き出し、大地の鼓動と言いますか、地球は生きている事を実感できる景勝地です。

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ちなみに、大噴湯の真上に架かる橋から下を覗くと先ほど歩いた遊歩道全体を見渡すことが出来ます。 深く削られた谷に流れる細い皆瀬川と、そこから吹き上がる噴煙の様子が分かります。

秋が深まるとこの一帯も紅葉で彩られ、エメラルドの川と噴煙、紅葉の素晴らしい色彩で彩られる景勝地を楽しむことが出来そうですね。 

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大噴湯入口には観光物産館があり、ここでは周辺の情報やお土産が販売されています。また、無料で足湯も楽しめるのでここはぜひ寄ってみて下さい。

龍神伝説が秘められた滝!不動滝

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小安峡の中心に位置する総合案内所の横の階段を下るとすぐに不動滝があります。

龍神伝説の滝でもあり、ここで修業した僧が龍を使い雨を降らしたと伝わっています。

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滝と言われていますが、実際は滝?って思うほど滝らしくない。滝というよりも激流の方が合っているかも知れませんね。

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真上から見ると激流の様子も確認できます。

龍が現れると書かれていましたが、激流の様子が龍に見えるので龍神伝説が生まれたのではないかと個人的に思います。

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滝壺はあるみたいで、その周りの壁は丸く削られていて、確かに誰かが修行された場所の雰囲気は漂っています。

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滝の反対側には東屋があり、ここからは下流方面を見渡せます。

深く抉られた谷と岩壁からの滝が何とも絵になりますね。

大きな岩が多数転がっている事から、かつてはかなり激流であった事を物語っています。

メニュー豊富なソフトクリーム店、栗駒フーズ

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迫力満点の景勝地と温泉街の小安峡に話題のソフトクリームを食べられるお店があります。その名も牛乳屋さんのソフトクリームという、ダイレクトな名前のお店です。

工場の隣に店を構えているので、出来立ての牛乳から作られるソフトクリームであります。その製造方法も全国で初となる温泉の地熱エネルギーにより低温殺菌された牛乳から作られた、まさに大地が生んだソフトクリームです。

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お店の中の様子

ソフトクリームはメニューが豊富で、よく見るとオリジナリティ溢れるソフトが確認でき、どれを食べようか迷ってしまいますw

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おすすめのチョコバナナパフェを頂きました。

粘り気の強い濃厚な味でしたが、後味はさっぱりしていて美味しい。

カップの底にはコーヒーゼリーが敷き詰められ、最後まで楽しめるアイスパフェでした。

お腹に余裕があったら他のソフトもたくさん食べてみたいところですね。

【住所】秋田県湯沢市皆瀬字桂沢81-1

【営業時間】9:00~17:00

【公式サイト】

kurikoma.business.site

日帰り入浴OKの小安峡温泉、松葉館

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小安峡総合案内所のすぐ隣にある松葉館は日帰り入浴可能な温泉旅館です。

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温泉は内風呂と露天風呂の二種類あり、露天風呂からは小安峡の四季折々の景観を堪能する事ができます。また、露天風呂にはヒノキ風呂も完備されており、最高の癒しを味わえます。

【住所】秋田県湯沢市皆瀬字湯元50-1

【料金】500円(日帰り)

【入浴時間】9:00~20:00

【公式サイト】

http://www.matsubakan.jp/

東北随一の紅葉を満喫できる栗駒山

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小安峡は栗駒国定公園に含まれ、栗駒山の近くに位置する観光地です。その栗駒山は東北の火山前線上に位置する火山であり、山全体を見渡すとカルデラや崩壊部を観測する事が出来ます。

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栗駒山の最大の見どころは、山頂一帯が紅葉で染まる光景です。

そのあまりにも広大な紅葉から「神の絨毯」とも呼ばれ、誰が眺めても開いた口が塞がらないほど素晴らしい紅葉を目の当たりにする事が出来ます。紅葉のピークは平日でも混雑が見込まれるので、紅葉の時期に訪れる時は注意が必要です。

最後に

小安峡は深い谷間から蒸気と湯が吹き上がる大噴湯が一番の見どころであり、その他のスポットにも近くコンパクトな観光地です。

また、温泉宿も多数あるので泊まりながらゆっくり観光することも可能です。今回紹介したスポットはほとんどが道路沿いに位置するので、ドライブがてら気軽に立ち寄れる事ができます。

ぜひ、秘境感溢れる小安峡の自然に触れてみてはいかがでしょうか。