素晴らしき日本の景色たち

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群馬県南牧村|烏帽子岳からシラケ山縦走、登山道及び大絶景を紹介!

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秋の二連休二日目は前日と同じく南牧村の山である烏帽子岳並びにシラケ山を縦走しました。

烏帽子岳、シラケ山は南牧村南部の大仁田地区の奥に聳える岩山です。これらの山も登山と言うより岩登りと言った方が相応しいのではないかと思うほど険しい姿の山で、特にシラケ山のバリエーションコースは岩陵歩きのコースになっています。

今回もまた西上州らしい登山道を歩き、程よいスリルや素晴らしい絶景を堪能できたので烏帽子岳からシラケ山への登山道の様子や景色を紹介したいと思います。

烏帽子岳、シラケ山のアクセス、場所、駐車場

 

上信越自動車道下仁田ICから約20分で烏帽子岳無料駐車場に到着します。

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駐車場は広々としています。

トイレはありませんが、すぐ近くの三ツ岩岳駐車場に公衆トイレがあります。(24時間利用可能)

烏帽子岳登山口~奥の二俣

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駐車場の向かい側に登山口があります。

ぽつーんと登山口と書かれた標識だけが立てられているので、何故か不安に感じましたが、大丈夫です!ここがスタートです!

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意味不明な気合はさておき、烏帽子岳を登りましょう!

登山口からスタートは少々荒れたルートになっています。

まぁ迷うほどの登山道ではありませんが、ちょっと油断すると分からなくなりそうなので、気をつけましょう。私も一瞬、ん?ってなりましたので…

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秋口なので色付く木々を眺めながらのんびり、ゆっくり進んで行きましょう。

道も特に急でない事がありがたいですね。

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暫くすると川沿いのルートになります。所々倒木がありますが、赤テープもはっきりしているので特に問題はないと思います。

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烏帽子岳、シラケ山は岩山であり、山頂に近づくに連れこのような大きな岩が目立ちます。巨大な岩と岩の間を通る登山道っていいですね!

あの岩は上手く行けば登れるのではないか?なんて時々思います。

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ここが地図に書いてあったロープ場かな?

かなり滑るのでここはロープを頼りに進みましょう。

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川沿いを歩き岩場を越えロープを渡り、遂に分岐点の奥の二俣に到着です。

いかにも手作りな標識がちょこんと立てられ、なんだかほっこりしますが、地図上だとここは迷いマークが記されていました。まぁ今は手作りの標識が立てられていますが、もしこれが無かったら確かにどっち進んでよいか分からないかもね。

奥の二俣~烏帽子岳

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さて、二手に分かれたルートですが烏帽子岳に早く行きたいので、ここは左のルートを選びましたが…

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写真ではよく分かりませんが、登山道というより無理やりルートを作った感じになっています。ジグザグに登りたいところが何故かど直球に真っすぐ物凄い角度の急斜面を登る羽目になります…

写真を撮る余裕もないくらい焦りました(汗

危険を感じる程ではありませんが、ここを下るのは控えた方がいいかもです。

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必死な思いでよじ登り、ようやく烏帽子岳のコルに到着です。

目の前にぼけーっと岩塊が見えますがどうやらあれが烏帽子岳ですね。

そう、さっきまですぐ左の急斜面を登ったんですよ!やはり無理やりルートを作った感が溢れています。

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さぁここから山頂まで岩登りが始まります!

鎖場ではなくロープ場です。それにしても何で西上州の山はロープがメインなんでしょうね?

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しかも普通のロープではなくトラロープw

特に難しい場所は無いので三点支持を確保させながら進みましょう。

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一つ注意していただきたいのは、途中左側がスパッと切れた崖を通るので、油断せず進みましょう。たぶん落ちたら………になるから気を付けましょう。

山頂に近づくに連れ、道も細く断崖が続くので慎重に!

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烏帽子岳山頂はこんな感じ。祠が一基あります。

一人だけなら十分な広さです。が、岩峰のてっぺんなので360度崖になっており、すれすれに近づくのはやめましょう。

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展望は文句なしの360度大パノラマです!

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特に南牧村、下仁田方面は全て眺められ、妙義山も表妙義、裏妙義がはっきり確認できます。

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こうして眺めると西上州の山は標高は低いですが独特な形の山が多く、その多くが岩山として聳えている事が分かりますね。しかも奇峰が多く、あの岩山はどのような鎖場や岩場が待っているのだろうか?っと、ハードな登山を好む方にとっては見てて飽きない風景だと思います。

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それに対し、南西は穏やかな山並みが続きますね。すぐ隣は長野県です。

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麓を拡大すると集落が見えますね。

標高が1000m前後なので望遠レンズで覗けばご覧の通りはっきりと見えます。 

烏帽子岳~シラケ山

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さて、再びコルに戻り、次はシラケ山方面へ向かいましょう。

コルから今度は反対側の斜面を登ります。

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まずはマルというポイントへ向かいます。

斜面をひたすら登るコースです。

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マルというポイントに着きました。

ここは単なる通過点で展望もありません。しかしこのマルというのは何でこのような名前なんでしょうね?

更にこの発音は、マル⤴なのかマル⤵なのかが気になるところですね~w

しかも標高も≒と書かれているので、つまり標高はアバウトって事?

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マルの発音はぶっちゃけどうでもいいので先に進みましょうね!

岩陵ルートと通常コースの分岐点までは平坦で歩きやすい道が続きます。

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暫く進むと岩陵コースと通常コースの分岐点に到着します(右の写真)

しかし、最初ここが分岐点と分からず木に付いたテープに沿って通常コースに行ってしまった。

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ちなみに分岐点から左のルートを覗くとこんな感じ。

ロープが垂れているので恐らく登山道だろうと思っていましたが、先がよく分からずこちらには行きませんでした。

帰りは岩陵コースを歩いたので、帰りはこちらから出てきました。

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岩陵コースの反対側は横道と呼ばれています。

こちらはほぼ平坦な道で、緩い上り坂か続く程度のレベルなので歩きやすいです。

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ここがシラケ山への分岐点ですね。

標識にはなぜか手書きで↑シラケ山と書かれています。

付け忘れでしょうか?まぁいずれにせよシラケ山の矢印が無ければ迷いそうな分岐点なので、書いてくれるだけで有難いです。

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岩陵ルートへ合流するので岩場が目立ちます。

坂も急ですが、山頂までほんの少しなのでここは気合で登りましょう!

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登りきると嘘のように視界が広がります。

岩がむき出しになっているのも確認できます。

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そして烏帽子岳に続きシラケ山山頂に到着です。

烏帽子岳に比べ山頂は狭く、足場は注意しなければなりません。

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しかし景色はシラケ山の方が良さそうです!

標高もこちらが高く景色はあまり変わりませんが、視界の広さはシラケ山の方が上です。

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奇妙な岩二つの鹿岳、その奥に妙義山が並んでいます。

山と言うより岩屏風が連なっているように見えますね。

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先程は見えませんでしたが、遠くに目を向けると雪のかかった山がちらほら見えますね。位置的に谷川岳、苗場山方面でしょうか?

左奥にも見えましたが北アルプスも若干見えました!

11月はもう冬山なんですね。

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後ろのギザギザした山は何でしょう?

両神山、赤岩岳方面だと思うのですが…

山容からあの山も相当険しい登山道のようですね。特に赤岩尾根は西上州きっての岩陵コースで、熟達者向けだそうです。私も気になるお山です。

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実は距離的に八ヶ岳が近く、全体は見えませんが一部姿を現します。

綺麗な形をしたこの山は恐らく蓼科山だと思います。

シラケ山から岩陵ルートを経て登山口へ

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さて、景色も十分に堪能したことだし、ここからは楽しい岩陵ルートを経て登山口へ向かいましょう!地図ではバリエーションルートになっているので、慎重に進むべし!

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岩陵ルートと書かれていたので、岩ばかりのコースかと思いきや、意外に普通の登山道でした…

時折断崖のコースも見受けられますが、基本はこのような道が続きます。

想像していたコースとはだいぶ違いますが…

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しかし、さすがバリエーションルート、途中ルートが不明慮になっているところもあるので、きちんと道を見極めなければなりません。

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岩のトラバースは少しビビりました!

最初から最後まで岩、岩、岩!のルートだと思っていたのに、少し残念でしたが、スリルを感じる場所はなかなか楽しいですね。

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視界が無いところと一気に視界が広がるルートの繰り返しです。

視界が広がれば止まって写真を撮ったり、休憩しながらぼけーっと眺めるなどマイペースで進んで行きます。

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そして先ほどの分岐点から垂れ下がったロープが見えてきますので、それを登れば元に戻ります。

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帰りはマルより先の郡界尾根方面へ進みましょう。

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暫くするとこのような手書き標識が現れます。

この案内凄く重要で、この分岐点から矢印の方へ進むと奥の二俣に到着します。

一方、この道を直進してしまうと郡界尾根に差し掛かり、地図で確認すると廃道と書かれているので絶対に直進してはなりません。図でも徐々に道が薄くなっているのが分かりますね。なのでこの標識は見逃さないようにしましょう。

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奥の二俣から行きと別の道です。

行きの烏帽子岳のコルに向かっていくコースより傾斜は緩いですが、こちらもそれなりに道は細く、注意しながら下る必要があります。

帰りも烏帽子岳のコルから下った方が時間的には早くたどり着けると思いますが、あの急斜面を下るよりこちらの方が安全だと思うので、帰りはこちらから下るのをおすすめします。奥の二俣に着いたら後は来た道を帰るだけです。

最後に

烏帽子岳とシラケ山の二座を登りましたが、どちらも西上州全体を見渡せる素晴らしい展望でした。所々岩場やロープがあるものの、特に危険箇所は無く適度なスリルを味わえる西上州らしい登山道です。

今回は秋に訪れ、時折紅葉の綺麗な箇所が見受けられましたが、春はアカヤシオの群生が花開くので、春頃に訪れるのもおすすめします。