素晴らしき日本の景色たち

主に日本全国の山や景勝地、観光スポットを紹介します

伊予富士日帰り登山|山頂まで最短ルート、寒風山登山口から登ってみた!

小豆島の旅を終え四国に戻りまず始めに、四国の富士山こと伊予富士に登りました。

伊予富士は石鎚山を中心とした石鎚連山の中に位置し、今回は伊予富士のみ登りましたが、石鎚山から東赤石山まで登山道が繋がり、縦走として楽しむ事のできる山でもあります。

富士という名前が付いている事から、この山も日本全国にあるご当地富士の一つであり、伊予富士は四国を代表する四国版富士山ということになります。

しかし伊予富士は独立峰ではなく、ましてや縦走路の一つに過ぎない山なので、ご当地富士山と言っていいのか少し疑問に思うかもしれませんが、見方によってはまるで富士山のようなどっしりとした風貌にも見えるそうなので、伊予を代表とする富士山になったそうです。

今回の旅は山だけでなく様々な場所を巡る旅だったので、伊予富士単独の登山となりました。短い山行でしたが、山頂に一番近い寒風山トンネル口からの登山道と山頂からの素晴らしい景色をお伝えしたいと思います。

伊予富士のアクセス、駐車場、トイレ

アクセス

 

いよ西条ICから国道194号を寒風山方面へ走らせ約1時間10分で登山口に到着

伊野ICの場合は約1時間20分で到着

駐車場、トイレ

駐車場はトイレの隣にある登山者用の駐車場を使用の事。(無料)

洋式の水洗式で、ペーパーも完備された綺麗なトイレです。

24時間使用可能なので、車中泊も可能です。

寒風山トンネル登山口~桑瀬峠

新寒風山トンネルを抜け、国道194号から瓶ヶ森林道を登り暫くすると寒風山トンネル南口に到着し、ここには伊予富士山頂までの最短の登山口があります。

伊予富士まで、登り2時間20分と書いてあります。

まずは最初のポイントである桑瀬峠を目指しましょう。

出だしから不安定なハシゴやロープ場が登場しますが、特に危険箇所はありませんので順調に進めます。

展望のない地味な登山道が続きます。

ソロ登山なので、ペース配分、途中の休憩、気になった所の写真撮影は自由でいいんですが、モンスター(熊)に出会ったり、道迷い等に出くわしたら非常に厄介なのがソロ登山です。

とまぁ毎度そんな事を頭に入れて望んでいますが、やはりソロが一番!

何もかもが自由なので、ストレスを全く感じません。

くだらない独り言はさておき、暫くすると藪に遭遇します。

雨の翌日は凄く厄介な登山道…

通る度に服が濡れ、雨が降っていないのにビショビショになる事もあるんですね…

藪道を進んでいくと、途中展望が開けてきます。

こういう場面に差し掛かると、つい写真を撮りたくなります。

目を凝らしてよく見ると山肌に道路も見えますね。

あれはUFOラインの続きで、更に林道が延びるそうです。

視界が開けて数分で桑瀬峠に到着します。桑瀬峠は笹ヶ峰方面と伊予富士方面の分岐点になる箇所です。

ここまで特に危険箇所や急な登りはなかったので、大体50分前後で到着すると思います。

広さもあり、休憩するにはちょうどいいので、ここまで来たら一息しましょう。

まわるって何だ?

桑瀬峠から山頂までの美しい稜線

まわるの謎が解けないのは悔しいですが、ここからは伊予富士方面へ進みましょう。

まさかの出だしから藪道とは…

濡れていたら完全アウトですが、この日は特に濡れていなかったのでセーフ!

藪の入口を過ぎると景色の良い稜線コースに差し掛かります。

伊予富士まで多少のアップダウンがありますが、基本穏やかな稜線が続いていきます。

途中、ふと斜面を見ると崩れている箇所があります。

まぁ登山道とは関係ない場所なので基本スルーですが、何でしょう、火口のように見えなくもないですね?

しかし、四国には基本火山は無いとの事なので、ただの崖崩れでしょう。

最初のピーク手前は少し急な登山道になります。

登りきると先ほどの展望とは打って変わって、何も見えません…

地図で確認してもこのピークの名前は書かれていません。

ここはさっさと進みましょう。

名前の無いピークを過ぎると再び展望が開けてきます。

奥に聳えるイカツイ山が伊予富士です。

やはり独立峰でもなければ、富士山にも見えませんね…

しかし、ここからの登山道が美しく距離は短めですが、見るだけで歩きたくなるような稜線が続きます。

途中、何度も振り返り写真を撮ってしまいます。

5月なので暑くも寒くもなく、ちょうどいい気候の下なので非常に歩きやすいです。

山肌は全て藪ですが、視界が広がると芝生のように見えますね。

四国の山はこのように穏やかな稜線が広がる登山道が多く、危険箇所も少ないので、のんびり歩きたい方にはおすすめですね。

稜線からの景色は南方面がよく開けています。

5月なので山は新緑に包まれ、優しい色が広がっています。

だいぶ近づき、伊予富士の本体が間近に迫ってきています。

よく見ると、所々岩が突き出るような姿になっていますね。

穏やかな山容のように見えて、実は荒々しい部分も兼ね備えた山です。

拡大すると、おや?人が見えますね!

どうやら山頂はあそこのようです。

ラストの登りに差し掛かりました。

ここから山頂まで少しの間ですが、急な登りが待っています。

所々岩や根っこを通る場面も登場し、登りにくい箇所もあるので注意しましょう。

山頂直前は道が狭く、こんな感じになっています。

登りよりも下りの方が少し危ないかもしれません。が、そこまで心配するような道ではないのでご安心を。

しかし、振り返ると素晴らしい絶景が見られるので集中できません…

道幅が狭く、かち合うと厄介なので展望は登り切ってからにしましょう。

伊予富士山頂からの絶景

そしてついに伊予富士山頂に到着しました。

山頂には伊予富士と書かれたシンプルな標識が立てられています。

ここからは360度の大展望が楽しめ、僅かですが瀬戸内海も見渡す事ができます。

まず目に留まるのは瓶ヶ森へ続く稜線です。

見ての通り美しいラインが続いていますね。

四国の山々はアルプスのような稜線ではありませんが、丸みを帯びた優しい感じの山肌で何とも素晴らしく、いつまでも眺め続けられます。

東方面を眺めると、今まで歩いてきた道と奥には寒風山から笹ヶ峰、更にちち山方面への山並みも確認できます。

あちら方面の稜線も美しいそうですね。

しかし、何だかんだでけっこう登りました。先ほど歩いた登山道が物凄く低く感じますが、桑瀬峠との標高差は300mくらいだそうです。

ちょっと目線を下げると、やはり最後の急登が厄介そうですね。

南を向くと高知県の山々が見渡せます。

特に高い山は無く、穏やかな山並みが続いています。

さすがにここから土佐湾は見えませんね。

石鎚山を拡大しました。

やはり遠くからでも目立つというか、山そのものが岩なので存在感ありますね。

四国では剣山と石鎚山が百名山で、石鎚山は西日本最高峰の山でもあります。

特に石鎚山の天狗岩は迫力ありますよ~!

石鎚山の様子はこちらの記事へ↓

www.narisuba.com

少しモヤっていて見えにくいですが、瀬戸内海も見えます。

お隣の寒風山と笹ヶ峰からは瀬戸内海がよく見渡せるので、縦走された時に味わってみてはいかがでしょうか。

山頂はこんな感じ。

先ほど山頂の拡大をした通り、山頂は平らで広さもそこそこあり、ゆっくりできるスペースになっています。

下山後のおすすめ温泉、道の駅木の香

UFOライン入口まで下り、国道194号を走り始めて間もない頃に道の駅木の香があります。

ここには嬉しい事に日帰り温泉も隣にあり、食事と共に温泉も堪能する事ができます。

道の駅の目の前には川が流れていますが、ご覧の通り美しいエメラルドグリーンの水が流れています。

近くには四国の景勝地として有名な「にこ淵」があるので、綺麗な水である事は当然だと思いますが、四国の川はどこもこのように透明度が高く、エメラルドグリーン色の川が多いです。

綺麗な川を眺めながらぜひ、道の駅木の香へ行きましょう。

konokaonsen.com

帰りがけにこ淵を見に行こう!

少し触れましたが、高知県のおすすめスポットにも入っているであろう「にこ淵」が伊予富士の近くにあります。

にこ淵は仁淀ブルーで知られる仁淀川の支流に当たる枝川川に位置し、太陽の光具合で輝き方や色も違い、昔から大蛇の住む神聖な場所と畏れられてきたそうで、豪快に流れ落ちる滝と美しくも恐ろしいエメラルドグリーンの水が何とも幻想的な光景を生み出しています。

川沿いに無数の駐車場がありますが、にこ淵に近い所は満車になりがちなので、訪れる際は確認しながら車を停めましょう。

最後に

今回はUFOライン手前に位置する寒風山登山口から最短で伊予富士に到着するコースを日帰りで登りました。

石鎚連山の一員として聳える伊予富士は日帰りも可能ですが、日数に余裕がある人は石鎚山を筆頭に百名山から二百、三百名山が連なる石鎚連山の縦走という大冒険を行ってみてはいかがでしょうか。

また、登山だけでなく、UFOラインという天空の道からも素晴らしい山並みが楽しめるそうで、下山後のドライブにもおすすめです。

その他、水に関する景勝地が多く、日帰りでサクッと伊予富士を登った後は景勝地巡りの旅に出るのも良いかと思います。