素晴らしき日本の景色たち

主に日本全国の山や景勝地、観光スポットを紹介します

伊豆半島西部のおすすめドライブ及び観光スポット、絶景スポットを紹介!

伊豆半島へ旅に出たい!と思ったらどこへ行きたいですか?

伊豆は首都圏から電車と車のどちらでもそれほど時間はかからず、日帰りでも十分楽しめる観光地として有名ですね。

伊豆の観光と言えばやはり熱海や伊東、下田と言った伊豆半島東部を思い浮かべる人が多いと思います。例えば熱海に注目すると高級ホテルや別荘などが立ち並び、更に温泉地としても有名で、まさに観光に特化したリゾート地である事が一目で分かります。

実際に伊豆東部へ訪れてみると、熱海周辺は現在でもホテルが多く、下田方面へ向かう途中には数多くの観光スポットが立ち並び交通量も多く、帰りには渋滞も発生するほど人気のあるエリアです。

一方、伊豆半島西部に目を向けると、東部に比べ目立ったスポットは少なく、おすすめスポットの紹介サイトでもほとんどが東部のスポットを中心に選ばれているのが現状です。

確かに伊豆の観光は伊豆半島東部がメインで人気あるスポットも多数存在していると思います。私も過去を振り返ると伊豆の旅のほとんどが東部エリアを中心に訪れていました。しかし、ここ最近は伊豆半島西部に旅する事が多くなり、東部には無い西部ならではの魅力に気づきました。

その中で特に何と言っても富士山の景色が素晴らしく、更に夕日スポットが豊富という景観美が伊豆半島東部には無い最大の魅力だと思います。

ご存知の方もいると思いますが、伊豆半島はユネスコ世界ジオパークに登録された、まさに世界が認めた宝であり、その世界の宝のフィールドでの富士山や夕日が望める伊豆半島西部は見逃せない存在であること間違いありません。

さて、前置きが少し長くなりましたが、今回は伊豆半島の西部にポイントを絞り、西部ならではの景色が楽しめるスポットや立ち寄りスポットなど、主にドライブの際に気軽に立ち寄れる場所を中心にメジャーからマイナーまで紹介したいと思います。

伊豆西部最大級のドライブスポット、西伊豆スカイラインを走ろう!

西伊豆スカイラインとは、沼津市の戸田峠から伊豆市の船原峠までの全長10.8kmの稜線を結ぶ道路です。

東にある伊豆スカイラインに比べて距離は短いものの、標高800~900mの稜線上を走る為、まるで空を駆け抜けるような壮大なドライブを堪能できる西伊豆最大のドライブスポットです。

何と言ってもドライブ中は西伊豆ならではの雄大な富士山を眺める事ができ、かつては火山であった達磨火山も現在は穏やかで果てしない稜線を成し、常に絶景を楽しみながら進む事ができます。

とにかく景色が素晴らしい西伊豆スカイライン

実は西伊豆スカイラインを走るのは2回目で、1回目は猛烈なガスで何も見えない状況でした。

あくまで山頂付近の稜線を走る道路なので、下界が晴れていても西伊豆スカイラインはガスっている事もあるので注意しましょう。

西伊豆スカイライン入口の手前にだるま山高原レストハウスという施設があります。

ここはドライブがてら気軽に立ち寄れるスポットです。

場所は戸田峠入口から車で1、2分の所にあり、展望の抜群なレストランやお土産コーナー、更にすぐ近くにはキャンプ場もあり、絶景を眺めながらキャンプをする事ができます。

展望は富士山を始め、沼津港と淡島がシンボルの内浦湾、沼津アルプスと言った沼津市を一望でき、遠くには神奈川の山々まで眺める事ができます。

登山をせずにここまで素晴らしい絶景を堪能できるのは超お得ですね!

詳しい営業時間やレストランのメニューはこちらのサイトへ↓

kanko.city.izu.shizuoka.jp

先ほど説明した通り、伊豆スカイラインは達磨山という火山の稜線上に連なる道路で、まさに山頂を通り抜けるラインです。

かつては秀麗な達磨山も現在は崩壊し、山頂部もごく僅かとなっていますが、最高峰の達磨山山頂に立つことができます。

道路の途中に駐車場があり、そこから歩くこと20分くらいで山頂にたどり着き、山頂からは360度の大絶景を仰ぐ事ができるので、ぜひ訪れておきたい所です。

一直線に長い坂道なので、登山に慣れていない方は少し大変かもしれませんが頑張りましょう!

山頂の景色は日本最高峰の巨大な富士山と空気が澄んでいれば南アルプスの山々も眺められ、西を向けば戸田港と駿河湾、更に静岡市、清水市、焼津市の街まで望める最高のパノラマを楽しめます。

遮るものが無いので、後方部も伊豆中部の山々や天城山エリアも文句なしに眺められ、視界の広さに驚きを隠せません。

また、道路だけでなく登山道としても開かれているので、スカイラインの山々を縦走するのも楽しみの一つとなります。

富士山と駿河湾を常に眺めながらの登山も気持ちよさそうですね。

西伊豆スカイラインの先にある仁科峠もおすすめ

船原峠から先は西伊豆スカイラインではなく、西天城高原線と言う名の道路になりますが、こちらの道路も西伊豆スカイラインに負けないくらい素晴らしい展望の道路が続きます。

おすすめ展望ポイントは仁科峠という場所で、駐車スペースから5分くらい登った所に巨岩が目印の展望台があります。

こちらの展望も素晴らしく、富士山から先ほどの達磨山から続く稜線が美しいですね。

道路の左に見える細い道は登山道で、先ほどの達磨山までずっと続いています。

1度でいいので、西伊豆スカイラインからこちらまで縦走登山もやってみたいと思える光景です。

西伊豆スカイラインは全長10kmですが意外にドライブ時間は短いので、その先の西天城高原線を延長戦としてドライブしてみるのもいいかもしれません。

沼津市内浦地区

沼津市は伊豆半島西部の付け根にあり、ちょうど熱海市の反対側に位置します。

東名、新東名と共にICがあるため首都圏からのアクセスも良く、特に水産業が盛んで沼津港周辺には新鮮な魚介類が食べられる飲食店が多く、更に市街地から外れると風光明媚な景観を楽しめるスポットもあります。

その沼津市市街から少し南へ下ると多くの漁船が立ち並び、正面に淡島という小島がシンボルの内浦地区に到着します。

内浦はこぢんまりとした湾の周辺に位置し、昔ながらの港町と淡島と富士山が織り成す景色を味わえる地区になっています。また、ラブライブサンシャインの聖地にもなっており、近年は聖地巡礼の観光客も増えているそうです。

内浦地区周辺の景観美と原風景

多くの漁船が集う内浦の海岸沿いからは、伊豆西部ならではの海と雄大な富士山の景観を楽しめますが、ここ内浦の海にはポツンと小さな小島である淡島と奥に聳える富士山とのコラボが実に素晴らしい。

特に内浦唯一のビーチである三津海水浴場から眺めるのがおすすめで、まるで姉妹のように立ち並ぶ富士山と淡島の景観をゆっくり眺めたいものです。

三津海水浴場はご覧の通りこぢんまりとした砂浜であり、大人数で訪れるのは難しい海水浴場なので、少人数でこっそり満喫される事をおすすめします。海も見事なエメラルドグリーンに輝き、まるでプライベートビーチのような知る人ぞ知る砂浜です。

また、海水浴場の目の前の安田屋旅館もおすすめです。

創業は明治20と歴史は長く、外見は日本情緒あふれる姿になっていて、太宰治もこの旅館に暫く滞在されていた旅館でもあります。

安田屋旅館は日帰り入浴も行っておりますが、日にちと時間帯が決められており、稀に日帰り入浴不可の時もあるので、日帰り入浴をされる方は事前に調べておきましょう。

【外部リンク】

mitoyasudaya.com

三津海水浴以外からも、歩きながらついカメラで写真を撮りたくなるような素晴らしい景色が広がり、更に住宅街に目を向けると至る所に情緒あふれる家屋が立ち並び、伝建地区に選ばれても良いのではないか?と思えるような日本の原風景を感じる事ができます。

漁港と住宅地の裏には八端丈山という登山可能な山が聳え、更に奥には碧テラスという伊豆パノラマパークのロープウェイまで続き、内浦地区から登山も可能になっています。

その八端丈山の途中には展望台もあり、ここからは内浦地区と湾、奥には富士山と淡島と、絵になるような光景を堪能する事ができます。

登山者ではないと登りが少しきついかもしれませんが、そこまで距離はないので頑張って登ってみましょう。

小さいながら見どころ満載の淡島

内浦湾にちょこんと山のように聳える淡島は海底火山時代に成立し、長い年月かけて島になったり山になったりを繰り返した歴史があります。

現在は海に浮かぶ小島として存在し、陸地との距離が非常に近く、その気になれば泳いでたどり着けるほど絶妙な距離感の島です。

昭和時代には日本海軍による秘密兵器の実験が行われた一面もありましたが、今は高級リゾートホテルを有する無人島となり、島内には深海魚を扱う水族館や日本では珍しい世界のカエルを展示したカエル館など、他では見られない見どころ満載の小島です。

船はご覧の通りラブライブサンシャイン使用の船で、船内にもAqoursのメンバーが描かれています。

ほんの1、2分の船旅ですが、海と富士山を眺めながら島を目指します。

船乗り場を下りると正面に水族館と外にはペンギンやアシカなどのプールがあり、気持ちよさそうに泳いでいるペンギンなどを自由に眺める事ができます。

水族館前にはアシカとイルカショーの座席が並んでいます。

ショーの時間は1日に3、4回あり、ショーをご覧になりたい方は事前にショーの時間を調べておきましょう。

そして、この島のおすすめはカエル館です。

カエルの展示種類はなんと、79種266匹!

日本のカエルから世界でも珍しいカエルがズラリと展示されており、恐らくこれほど多くのカエルを展示している博物館は無いのではないかと思います。

馴染みのあるカエルから、これはカエルなのか?と思うような見た事の無いカエルまで多数展示されているので非常に興味深いです。

島はぐるりと1周できるように遊歩道が続き、途中にはこのような縄文時代に波の浸食によってできた生々しい跡も現れます。

更に足を進めると、石丁場跡や海軍が残した桟橋など、縄文時代から昭和にかけての歴史の跡を辿る事ができ、綺麗な海と富士山を眺めながら史跡探訪を味わえる遊歩道になっています。

また、島の山頂には淡島神社(厳島神社)があり、標高137mの小さな山ですが往復50分と、なかなかの距離の階段を登った頂上に鎮座しています。

ここもラブライブサンシャインの聖地となっており、山頂にはファンの方たちの絵馬が多数奉納されています。

ちなみに階段の途中からは内浦湾と内浦の町並みが眺められる絶景ポイントがあります。この展望所にはベンチも設けられているので、休憩がてら海を眺めましょう。

無人島ながら食事処とお土産ショップもあります。

船乗り場の近くには海に浮かぶ食事処と水族館の隣にはお土産ショップと軽食コーナーも充実し、ここだけでしか買えないお土産も多数揃っているので、帰りに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

【外部リンク】

www.marinepark.jp

伊豆七不思議の一つ、大瀬崎の神池と神秘的な空間

沼津市からもう1つの景勝地を紹介します。

沼津市から更に西へ進んだところに、大瀬崎というジオスポットがあります。

海に向かって伸びるような形の大瀬崎は海岸沿いの海流によって運ばれた岩石や土砂が帯状に積もり、まるで鳥のくちばしのような形から砂嘴(さし)とも呼ばれています。

大瀬崎のこの砂嘴は珍しく、まさに長い年月により形成された景観ですが、実は大瀬崎には未だ解明されていないミステリースポットがあります。

それがこちら、伊豆の七不思議の1つにもなっている神池です。

なんとこの池は四方を海で囲まれ、海水ではなく淡水という事で、その証拠に池には元気に鯉や鮒などの淡水魚が泳いでいる絵が描かれています。

この岬には言い伝えや歴史が語られています。

伝承によると、684年の大地震により土佐国で多くの土地が海に沈み、その沈んだ土地を神がこの地まで引いてきてこの海岸に取り付けたそうで、かなりぶっ飛んだ内容の伝承です。

その他にも岬内にある大瀬神社には歴代の武将たちが刀や弓などを奉納し、何度も参拝された記録が残されているそうです。やはり、御祭神が引手力命という、いかにも力強い名前の神様から武将たちは崇敬されていたのでしょう。

岬内には大瀬崎神社と淡水の神池の他、びゃくしんの群落が生い茂り、遊歩道を歩いていると、あちらこちらに生えています。また、様々な木々も生い茂り、遊歩道は幽玄な雰囲気を醸し出しています。

特にこのびゃくしんという木は日本では沖縄から宮城県、四国地方までに見られる木なので、伊豆半島の大瀬崎に大量に生えている事も実は珍しい光景になっています。

しかも樹齢千年を超えるびゃくしんの木も御神木として祀られています。

先ほどの伝承と照らし合わせると、この木は大地震が起きる前に既に存在しているという事になります。つまり、このびゃくしんは土佐国時代で育った木という事です。

この地方では見られないびゃくしんが、しかもびゃくしんの群落があると言う事は、本当に土佐国からそのまま移動されたように思えます!

それはつまり、伝承は強ち的を得ている!?という事になりますね。

そしてこちらが大瀬崎最大のミステリーである神池です。

写真で見る限りごく普通の池ですが…

池に近づくと大量の鯉が元気よくパクパク口を開けながら寄ってきます!

恐らく人に慣れているのでしょうね。

しかし、よくよく考えてみると、この池の数十メートル先は果てしない海原が広がり、この鯉たちのすぐ近くに海の魚が大量に泳いでいるなんて、想像もつかないでしょう。大荒れの日には海水が微妙に混じる事もあるそうですが、それでも淡水魚たちは元気に泳いでいるので完全に淡水です。

冒頭でも書きましたが、この水がどこから湧いているのかはっきりわかっていません。と言うのもこの池が神域となっているために詳しい調査ができないままでいるのも原因ではあるが、しかしこのような岬の端っこで涸れる事も無く、周囲が海で囲まれているにもかかわらず、淡水であり続けている事自体不思議な現象であり、まさに神のみぞ知る世界であります。

衛星写真で見ると神池の様子が一目瞭然です。

ご覧の通り、海に突き出た大瀬崎の先端に海に囲まれた神池がはっきりと写っています。

伊豆半島ジオパークのサイトでも上空から撮影された写真が載っているのでご覧になられてはいかがでしょうか。

izugeopark.org

最後に大瀬崎の全貌

道路の途中に大瀬崎全体を見下ろせる駐車場があります。

ここからは富士山とセットで眺める事ができ、ドライブの途中にも立ち寄り可能です。

【基本情報】

住所:〒410-0244 静岡県沼津市西浦江梨331

駐車場:有(24時間営業の有料駐車場)

大瀬崎と瓜二つ、御浜岬

ここもぎりぎり沼津市。

西伊豆スカイラインの麓に位置する戸田は港町として栄え、朝になると多くの漁船が出航される様子を目の当たりにする事ができます。

その戸田港にも大瀬崎のような砂嘴の地形を有するジオスポットがあります。

地図で見ても大きさと形が大瀬崎とほとんど変わらない御浜岬ですが、大瀬崎のような淡水池やびゃくしんの木などのミステリー要素は無く、海水浴場や公園更に造船郷土資料館などのごく一般的な観光スポットのある場所になっています。

遊歩道は海沿いと中心部に分かれ、海沿いは富士山と海を眺めながら歩けるようになっていて、中心部にはイヌマキという木の群生が見られ、気持ちの良い散歩ができると思います。

岬には大瀬崎と同様に神社が鎮座し、延喜式神名帳の載るほど霊験あらたかな神社となり、近年では航海や漁業の安全を祈る神社として守られています。

また、戸田は日本初の洋船を建造された地としても有名です。幕末のある日、甚大な被害に遭ったロシア船が戸田港にたどり着き、ロシア人と戸田の船大工により船が完成し、無事にロシアへ帰ったと歴史に残されています。

その後戸田の船大工たちは日本全国に西洋式造船技術を広めた事から、まさに戸田は洋式帆船発祥の地という事になり、この資料館には当時の造船資料や交流の歴史、更に郷土資料など見どころ満載になっているので、戸田の歴史について学んでみるのも楽しみの1つになります。

ちなみに、御浜岬の全体を眺められる出逢い岬というスポットがあり、そこからは半島から突き出た御浜岬と湾から出航する漁船たちを眺める事ができます。

後ろには富士山のビュースポットもあり、数ある道路沿いのビュースポットの中でも一際人気のある場所になっています。

【基本情報】

・住所:〒410-3402 静岡県沼津市戸田2710

・駐車場:有(無料駐車場)

御浜岬について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください↓

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恋人たちの聖地、その名も恋人岬

伊豆西部をドライブ中、壮大な駿河湾を眺めるビュースポットは多く、時折車やバイクを停めて眺める方は多いと思います。

この恋人岬は国道136号沿いにあるスポットで、岬は岬でも恋人岬という、いかにもカップルのための立ち寄りスポットの名前になっていて、入口の看板もピンク色と派手になっています。

中は広く、エリアごとに様々な見どころがあり、特に岬の先にある展望台からは雄大な駿河湾と富士山が眺められ、展望台にある鐘を鳴らすのがおすすめとの事です。

駐車場付近は洋風でオシャレな建物とその周辺はお花畑が広がり、綺麗な花を眺めながら散歩をするのも心地よい広場になっています。

岬の先にある展望台までは駐車場から700mで、行は下り帰りは登りの道になっています。特段厳しい道のりではありませんが、駐車場付近からも景色は良いのでご参考までに。

さて、恋人岬最大の見どころは最奥にある愛の鐘です。

木製遊歩道を下り終えると広い展望デッキに到着し、ここからは広い駿河湾と富士山、空気が澄んでいれば南アルプスや焼津方面も望める最高のビュースポット。

デッキには海を見ながら恋人と鳴らしたい愛の鐘とアモーレ像というこの景色にピッタリな美しい像も完備されています。

ちなみにこのデッキでは結婚式も挙げられるそうで、カップルを随時募集しているとの事です。

また、木製遊歩道の手前には金の鐘という場所もあり、ここからは主に富士山の展望が素晴らしく、鐘の横には富士山の覗き穴のモニュメントも設置されています。

説明書きによると、どうやらグアムにも恋人岬という名の岬があり、姉妹提携が結ばれたそうですね。それによりこちらは金の鐘、グアムには銀の鐘が設置されたとか。

金の鐘とはやはり土肥金山が近いから金の鐘になったのでしょうか?

しかし、グアムと姉妹提携するくらい大きな事業なのに、この恋人岬は日本の「恋人の聖地」に選ばれていないのが不思議ですね。

恐らく「恋人の聖地」に選ばれていないこのようなスポットは全国に多数存在していると思います。

恋人岬には景色以外にも魅力的な部分が多く、お土産品や食事、スイーツも豊富です。

その中でおすすめは恋人岬名物「君だけプリン」。

卵の黄身だけを使用して作られたプリンで、”黄身だけ”を”君だけ”に変え、まさに恋人は君だけ!という思いが込められた素敵なプリンです。

このフレーズはなかなかなものですが、肝心な味も黄身だけで作られているので非常に濃厚。更に特性のシロップも付いているので、好みに合わせて食べるのがベストです。

ぜひ、絶景を堪能しながら恋人同士で「君だけプリン」を召し上がってみてはいかがでしょうか。

【基本情報】

・住所:〒410-3304 静岡県伊豆市小下田3135-7

・駐車場:有(無料)

・営業時間:9:00~17:00(恋人岬ステラハウス)

・定休日:なし

【外部リンク】

kanko.city.izu.shizuoka.jp

馬ロックと夕日スポットで有名な黄金崎

奇岩と言うものは全国津々浦々あり、自然によって作られた奇妙な光景は見る者を圧倒し観光名所として取り上げられる事が多く、まだまだ発見されていない奇岩も多いと思います。

ここ黄金崎にも「馬ロック」と言う名で親しまれる奇岩があり、その姿はまさに馬そのものの光景です。

黄金崎の岩壁は海底火山の噴出物により出来た岩壁で、後に高温水や地熱により変色して黄白色に変化し、更に夕日に照らされることで黄金に輝く岬からこのような名前になりました。

この一帯は元はガラスの原料である珪石の採掘場として、更に城の築城石に使用される石も採石されたそうで、まさに火山の恩恵を得た場所であります。

現在はその跡を残しながら、「馬ロック」という奇岩をシンボルとし、この一帯の奇景や素晴らしい夕日を眺める事の出来る観光スポットとして開かれた岬になっています。

黄金崎もドライブがてら気軽に訪れる事ができ、遊歩道は岩壁沿いに設置されている事からスリル満点で、馬ロックとその背後に連なる奇景を間近に感じ取る事のできるスポットです。

また、伊豆西部ならではの夕日スポットとしても有名で、特に黄金崎は元から岩壁が黄色く、夕日に照らされるとまるで黄金に輝く岩壁となり、馬ロックも黄金の馬になるので、日の入りに訪れる事もおすすめです。

【基本情報】

・住所:〒410-3501 静岡県賀茂郡西伊豆町宇久須3566-7

・駐車場:有(無料)

黄金崎の詳しい情報はこちらの記事をご覧ください↓

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トンボロと天空洞が見どころ、堂ヶ島

黄金崎から南へ車を走らせると、日本では珍しい「トンボロ」という自然現象を見せてくれる堂ヶ島に到着します。

堂ヶ島には伝兵衛島、中ノ島、沖ノ瀬島、高島の四島から成り立ちこれらの島をまとめて三四郎島とも呼ばれています。

トンボロとは干潮時に陸地から島にかけて出現する道で、干潮時のみ島に渡ることの出来る現象の事です。この現象は日本ではあまり見かけない貴重な自然現象で、堂ヶ島以外では小豆島のエンジェルロードが有名です。

堂ヶ島のトンボロは3月から9月の干潮時に現れるそうで、まるで”モーセの奇跡”のように海を割って開かれた神秘の道を歩いてみましょう。

ちなみに、堂ヶ島のトンボロは砂浜ではなく岩の上を歩く事になり、意外にも歩きにくいので注意が必要です。また、完全な干潮時には余裕で歩けますが、タイミングによっては靴での歩行が困難になる場合もあるので、靴を脱いで渡る事も頭に入れといた方がいいと思います。

私が訪れた時も微妙な時間帯で、途中靴を脱いで渡りました。

苔がけっこうぬるぬるしているので滑りやすかったです。

春頃の3月は海がまだ冷たいので、なるべく完全な干潮時に訪れたいものです。

たまたまですが、トンボロを歩いている最中、ふと下を眺めたらなんと!ハート形の石を発見しました!

まさかの堂ヶ島トンボロでハートスポットも発見!

まぁ誰かが蹴とばしたり、投げ飛ばしたり、砕いたり、流されたりしない限りはあり続けると思うので、余裕があったら探してみて下さい。

堂ヶ島のもう一つのおすすめは西伊豆遊歩道です。

ここには天窓洞という洞窟の天井がぽっかり空いている奇景を眺める事ができます。

先ほどのトンボロからほんの少し先に「サンセットプラザ堂ヶ島」というお土産と食事のできる場所があり、そこに駐車して遊歩道を歩きましょう。

1周数分と短い遊歩道ですが、こちらもなかなかスリリングな場所もあり、ジオスポットとしての一面が大きく、壮大な景観も楽しめるのでおすすめです。

途中、先ほどのトンボロも眺める事ができます。

遠くから眺めると、海岸と島を繋ぐ道がはっきりと分かり、より一層神秘的な光景である事も実感できると思います。

ここから眺めるとエンジェルロードみたいですね!

遊歩道を歩いていると、突如大きな穴が開いている場所に出ます。

まるで隕石が地面に激突して開いたような迫力満点の穴で、覗くとこのまま吸い込まれてしまうのではないかと思うほど高さもあり、恐怖心も湧いてきます。

これは天窓洞と呼ばれ、海水によって浸食された洞窟の天井が崩れてこのような光景が生まれたそうで、太陽の光が天窓から入ると海が青く光る事から青の洞窟とも呼ばれています。

この天窓洞は遊覧船により入る事も可能で、遊歩道から眺めるだけでなく実際に洞窟に入り、その神秘的な青の洞窟を目の当たりにするのも楽しみの1つになっています。

青の洞窟は伊豆の景勝地の中でも人気があり、よくポスター等でも紹介されるほど伊豆を代表とする観光スポットにもなっているので、伊豆観光の候補の1つにぜひ入れてみてはいかがでしょうか。

余談ですが、このような天井部が崩壊したジオスポットは他にもあり、下田の龍宮窟もこれに似た構造になっています。

以前訪れた事があるので、気になる方はこちらの記事をご覧ください↓

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【基本情報】

・住所:〒410-3514 静岡県賀茂郡西伊豆町仁科

・駐車場:道路沿いに無料駐車場5台程、堂ヶ島公園前のサンセットプラザ堂ヶ島に

     無料駐車場有り。

【外部リンク】

sunsetplaza.jp

天空に聳える岩山、烏帽子山と雲見海岸

堂ヶ島を更に下ると、雲見海岸という静かな海岸に到着します。

こぢんまりとした集落で、温泉旅館も多く落ち着いた観光ができそうなこの海岸沿いには巨大な岩山が聳えている事に気づくと思います。

烏帽子山と呼ばれるこの山はマグマの通り道が隆起して地上に現れたもので、火山の根とも呼ばれています。近くで眺めると海からそのまま突き上がり、山全体が岩でできている事もよく分かります。

実はこの岩山は海沿いを走行中に何度も確認でき、堂ヶ島からもまるで天を指さすように神々しい姿を眺める事ができます。(矢印)

ドライブ中、この奇妙な山姿が気になり立ち寄る方も多いみたいで、標高は決して高くありませんが私も興味本位で立ち寄りました。

烏帽子山付近に到着すると、登山口に案内版があり、やはりこの山も神体山として捉えられ、登山口には鳥居と奥に神社があるそうです。

また、山頂には奥宮と展望台も設けられ、軽い登山となりますが、展望台からの景色は大変素晴らしく、ここはまさに伊豆西部の穴場と言っても過言ではありません。

しかし、展望台はなんと、山頂の岩の部分に無理やり階段を取り付け、真下を見ると海がはっきり見え、大変危険な場所になっています。

展望台の幅も狭く、特に強風や荒れた天気の日は厳重に注意しながら訪れましょう。

観光スポットとしての知名度は高くありませんが、ここは混雑する事もほとんど無く、独占状態で展望を楽しめ、夕方になれば秘密の夕日スポットとしての機能を発揮し、自分だけの夕日を楽しむ事も可能です。

また、烏帽子山の隣にある雲見海岸からは富士山が見えるのですが、海岸正面にある牛着岩の斜面と背後に聳える富士山の裾野がいい感じに重なり、他では見られない絶景を堪能する事ができます。

撮影時はあいにく春霞で霞んでしまいましたが、空気の澄んだ日にまた撮影してみたいと思います。

みなさんもぜひ牛着岩と富士山のコラボにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

【基本情報】

・住所:〒410-3615 静岡県賀茂郡松崎町雲見386-2

・駐車場:有(麓の雲見浅間神社に参拝者用の駐車場)

烏帽子山について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください↓

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余談ですが、烏帽子山からすぐ近くに室岩洞というかつての採石場があり、その採石場は地下遺跡のような洞窟を成し、当時の様子がそのまま残された貴重な遺構になっています。

場所も周りには何もない道路にポツンと室岩洞と書かれた看板のみ設置されているので、見逃す確率の高いスポットですが、洞窟内は人の営みによって作られたにも関わらず、エメラルドグリーンに輝く地底湖が存在し、壁や天井には海底火山時代の記憶を探る事もでき、ロマン溢れる探検が可能になっています。

こちらもおすすめなのでぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

記事もあります↓

www.narisuba.com

今回紹介した伊豆半島西部おすすめスポット(地図)

    オレンジ色のマークをクリックすると詳細が表示されます。

最後に

今回は伊豆半島西部にスポットを当てて紹介しました。

伊豆の観光と言えばやはり東部を中心に紹介される事が多く、どうしても西部は印象が薄くなってしまいます。しかし、今回紹介したスポットは特に富士山と火山の恵みによって成された景観美が多く、東部には無い魅力が込められた景勝地ばかりです。

道路もそこまで混む事も無く、スムーズにドライブも可能なので、雑踏を避けたい方や静かに景色を楽しみたい方にはおすすめのエリアだと思います。

伊豆半島の西部へ旅をお考えの方はぜひ、今回紹介した景勝地をご参考にしてみてはいかがでしょうか。