素晴らしき日本の景色たち

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岡山県の天空の鳥居!瀬戸内海を一望できる玉野市の観音寺を訪ねてみた!

岡山県からもう1つ天空の鳥居を紹介します。

場所は岡山県玉野市にある観音寺で、背後に聳える天狗山への登山道の途中に天空の鳥居が建てられています。

今回紹介する天空の鳥居は少し危険な場所にあり、天狗山への登山道はお寺が定めた修行道として開かれている為、天空の鳥居へ向かうには修行道を歩かなければならず、多少の注意が必要です。

しかし、厳しい道のりを越えた先にたどり着く天空の鳥居は見ごたえがあり、誰もが鳥居越しに見える瀬戸内海の景観に心が洗われるはずです。それでは早速、岡山県玉野市にある天空の鳥居を紹介したいと思います。

観音寺本堂~修行道入口

前日は吉備サービスエリアで車中泊し、朝起きて最初に玉野市の観音寺を訪れました。この日は岡山の天空の鳥居をメインに旅する事が目的で、玉野市の天空の鳥居の次は倉敷市の天空の鳥居に向かう予定でしたが、時間に余裕があったので、すぐ近くにある王子が岳で時間調整してから倉敷市へ向かいました。

少し余談になりましたが、早速出発。

インターを降り、玉野市の天空の鳥居がある観音寺に到着。

駐車場にはいきなり天空の鳥居という幟が立てられ、スタートから気合十分ですね!

まずは本堂を参拝し、天空の鳥居へ向かう事をご報告しました。

本尊は不明ですが、古くから天狗山には広昌天王と最上稲荷が祀られていたそうで、天王とは牛頭天王の事かな?牛頭天王はスサノオと同一の神とされる事が多く、疫病や厄災を鎮めるご利益があると信じられてきたそうです。

まぁ牛頭天王もスサノオも元は自身が疫病や災いをもたらす神としての性質で、このような荒ぶる神を慰める事により味方になってくれるという信仰が日本にはあったそうです。災厄は災厄によって鎮められる…みたいな。

本堂正面を見上げると…おや?何やら鳥居が見えますね!

ここから眺めると巨大な岩の上に建てられ、物凄く怖い感じに見えますね。

どんな光景が見られるのか、この時点でワクワクします!

さて、これから天空の鳥居に向かいますが、こんな看板がありました。

天空の鳥居へ向かう為の心構えみたいなものでしょうか?

看板には遥拝所とも書かれ、見上げると看板から先に天空の鳥居がよく見えました。

看板の横から登山道に差し掛かります。

天空の鳥居と書かれた幟があるので、そちらから進みましょう。

入ってすぐにお稲荷さんが祀られています。

小さなお社ですが、きちんと手入れされ綺麗でした。

お稲荷さんを過ぎると、ご覧の通り綺麗なツツジがたくさん咲いていました!

ミツバツツジっぽいですが、ちょうど見ごろを迎え非常に美しい登山道になっていました。

登山道は歩きやすく、そこまで急ではないので安心して進む事ができます。

そして、いよいよ核心部である修行道に差し掛かります。

入口は柵が取り付けられ、柵には非常に危険!と書かれています。

さっき麓で天空の鳥居へ行きましょう!と書かれていましたが、ここにきてネガティブっぽく書かれても…

まぁ私は問答無用に突入しますけど?

核心部、修行道

どうしても天空の鳥居を拝みたいので、私は柵を越え修行道を進む事にしました!

柵を越えてすぐにこのような巨岩が目の前に現れ、いよいよ岩登りに差し掛かる雰囲気が増してきます。

核心部手前にそこまで大きくありませんが、お社が鎮座されています。

どうやらここが広昌天王をお祀りするお社だと思います。お社の隣に太鼓がありますね。

先ほどの参拝方法の通り、広昌天王を参拝したら太鼓を鳴らしましょう。

ここから先が本格的な核心部になるそうで、手前には命を大切に!!まで書かれています。一体どれほどの道なのか…少し不安ですね。

不安ながら進んでいきますが、道は細いだけで特段危険を感じる所はあまり感じられません。見上げると巨大な岩がこちらを睨んでいるように見えます。しかし矢印の通りに進んでいけば問題ありません。

核心部から先もツツジが咲き誇り、緊張をほぐしてくれて非常に有難いです!

ツツジの先に鳥居が見えますね。いよいよ近づいてきた感があります。

そして、なんとロープ、鎖場まであります。

なるほど、天空の鳥居までは一筋縄では行かないという事ですね!

しかし、角度もそこまで急ではないので、ここは普通に楽しみながら登れる鎖場になっています。まぁ登山経験豊富な方にはかなり簡単に登れてしまう箇所です。

ちなみにですが、ロープ、鎖場の手前にこのような可愛らしい石仏(お地蔵様?)が安置されていました。石仏たちも朝日に照らされた美しい景観に微笑んでいるようですね。

巨岩に立つ天空の鳥居

そして遂に麓から見えた天空の鳥居に到着しました。

意外にも距離は無く、短時間で到着出来ました。

しかし、天空の鳥居はご覧の通り岩の上に建てられ、この岩をよじ登らなければなりません。

岩を確認すると、このような脚立が1つ取り付けられているだけで、脚立が無いと登れない様子です。

しかしこれが登りにくく、脚立が少し壊れかけている為、非常に不安定です。

できれば鎖やロープを付けてほしいところですね。

何とか登りきると、目の前に目的の鳥居に到着です。

鳥居は真っ赤な鳥居で、これは恐らく最近新調した?鳥居だと思います。

しかし、ここに鳥居を建てるのには苦労したのではないでしょうか?

というのも足場を見ると、大変不安定で撮影中物凄く怖かったです。

景色に夢中になっていると態勢が崩れ、ヒヤッとなった場面もありましたので、景色を眺めたり写真を撮る際は厳重に注意しましょう。

写真だとあまり高そうに見えませんが、実際に登ってみるとかなり高い所に登っている実感が湧きます。

また、脚立の周辺を調べましたが、やはり登る場所は脚立が置いてあるところしか登れなさそうでした。

後ろに回るとこんな感じに鳥居が見えます。

どうですか?この鳥居がかなり危険なところに建てられているのがお分かりになると思います。

気を取り直して、景色を見てみよう。

鳥居の先には瀬戸内海が見えます。

瀬戸内海に浮かぶのは葛島、荒神島、一番大きいのは直島でしょうか?煙も見えてますね。その手前には玉野高校が見えます。

高校からは野球部の朝練でしょうか?部員の大きな掛け声がここまでよく聞こえます!

ひょっとしたら部員の誰かがこちらを見ているのかもしれません。

おっ!今天空の鳥居に人がいる!みたいに見られているかも!?

更に東の方を向くと、朝日に照らされてよく見えませんが、奥の方に井島あたりも見えるのかな?あの島も県境島として有名な島で、上陸可能でもあります。

少し拡大しましたが、やはり直島から立ち上る煙は目立ちます。

西を向くと山がよく見えますね。所々岩が見えるのもまた良い景観です。

低山ながら巨岩が点在する山々の光景は圧巻ですね!

真下を眺めると先ほど歩いてきた道が見えます。

こうして見ると、砂浜のような登山道ですね。そしてツツジが綺麗に咲いています。

天空の鳥居から先も登山道は続きます。

三点支持できる方限定という事はここから先は険しい道のりである事ですね。

私は天狗山まで行かなかったので途中で引き返しました。

倉敷市にある天空の鳥居もおすすめ

岡山県には倉敷市にも天空の鳥居があります。

場所は瀬戸大橋手前の児島インター近くにある龍王山という山の頂上にあり、山頂付近からは多島美の瀬戸内海や瀬戸大橋、更に四国方面まで見渡せる展望雄大な山です。

天空の鳥居越しには児島の町並みと竪場島、大槌島が眺められ、いつまでも眺めていたくなるような知る人ぞ知る天空の鳥居です。

また、こちらの山の中腹には玉野市の天空の鳥居と同じく観音様をお祀りする観音堂があり、山全体に三十三もの石仏が安置され、霊場巡りも可能な山になっています。標高は209mと低く、ハイキングコースも充実しているので、日帰り観光としてもおすすめです。

www.narisuba.com

観音寺のアクセス、駐車場

 

住所:〒706-0002 岡山県玉野市築港3-14-20

JR宇野駅から徒歩15分、タクシー5分

車の場合は玉野高校、築港小学校を目指す。

駐車場は境内に完備され、数台停められるスペースがありますが、公式サイトには20台ほど停められると書かれています。

最後に

いかがでしょうか。

玉野市の天空の鳥居は修行道の一部で、短い距離ではありますが厳しい道のりを歩かなければたどり着けない場所になっています。

しかし鳥居から眺める景色は素晴らしく、住宅街ながら瀬戸内海の絶景を楽しむ事ができます。また、天空の鳥居から先は登山道としても開かれ、決して安易な道のりではありませんが、登山の一環として登られることもおすすめです。

観音寺は近年では良縁結びやパワースポットしても認知され、全国から訪問者が増え続け、更に観音寺背後の山々には人々を圧倒する巨岩が点在し、パワー溢れる景観も見どころです。ぜひとも玉野市の天空の鳥居に訪れてみてはいかがでしょうか。