
6月中旬は霧ヶ峰方面へ車を走らせ、ビーナスラインの先にある鉢伏山を登りました。
鉢伏山は長野県の岡谷市塩尻市、松本市にまたがる標高1928mの山で、山名はその名の通り平らな鉢を伏せたような形からこのような名前になったらしく、山頂付近から眺めるとなだらかな山容である事が分かります。
周囲には有名な霧ヶ峰や高ボッチ山があり、広大な高原続きからドライブによって訪れる人も多い山になっています。また、6月中旬頃にはヤマツツジの群生が見られ、アルプスの絶景を眺めながらヤマツツジの群生も必見です。
美しいヤマツツジの群生を一目見ようと登山により鉢伏山山頂まで向かいました。実のところ車で山頂付近まで行けるの山ですが、今回は自分の足で登山口から山頂を目指し、アルプスの絶景とヤマツツジの群生を楽しむ事ができましたので、早速紹介したいと思います。
鉢伏山登山口のアクセス
登山口に駐車場はありません。
車でお越しの場合は、登山口先の道路の空いたスペースに停める必要があります。(数台程度)
鉢伏山登山口~鉢伏山山荘

ビーナスライン、松本市道、松本和田線を走行し、登山口までやって来ました。
駐車場は無く手前は停められないので奥の方にある駐車スペースに停めましょう。


看板が所々に設置され、道も分かりやすく三百名山の割にしっかりとした登山道になっています。

暫く進むと丸太を渡る箇所がありますが、ここは意外に怖く滑ったら川へ一直線というところです。ここは慎重に進みましょう。


暫くは川沿いを歩きますが、開始早々に鬱蒼とした苔道になります。苔を見ると八ヶ岳を思い出しますね。時折日差しが照らされると、神秘的な光景になるところがお気に入りです。

神秘的な苔の世界を抜けると再び川沿いを歩きます。
6月の梅雨の時期ですがすっきりとした天気で、木漏れ日が気持ちいいです。
この川はわさび沢という川らしく、わさびという名前なのでわさび栽培が行われているのでしょうか?しかし、程よい川の流れが登っている間に癒されます。本当に清々しい川です。

途中から苔混じりの沢も登場します。
沢と苔、なんとも絶妙な組み合わせですね。

暫く歩くと案内看板が現れます。ここまで一方通行で特に迷いやすい箇所も無く、非常に歩きやすい道でした。ちょうどこの辺りが中間地点でしょうか?

沢渡りもあります。
スタート直後の丸太よりは断然小さく、ここは余裕で渡る事ができます。

沢を渡り終えると再び登りに差し掛かります。
ここから先は川沿いではなく、ひたすら坂を登る形になります。歩く度に川の音が遠ざかっていく事に少し寂しさを感じますが…


似たような道をひたすら登るだけです。
特に疲れるような急登ではないので、安心して登る事ができます。

そして、登り続けると次第にツツジの姿が現れます。
青空も見えてきたので、いよいよ山頂部に近づいてきた感があります。

更に進むと、おや?遠くには雪の被った山々が見えます。北アルプスのシンボルである槍ヶ岳がくっきりと見えるので、北アルプスで間違いなさそう。しかし、この日はガスの発生が早そうだったので急ぎ足で進みました。

山頂エリアに近づきました。
一気に視界が広がり、霧ヶ峰のような雄大な高原地帯へ差し掛かります。

そして鉢伏山の姿が現れます。鉢伏山は名前の通り鉢を伏せたような形になっている事が分かりますね。山頂まで緩やかな道のりが続きそうです。ちなみに正面奥に見えるのが駐車場と鉢伏山荘です。車はここまで来れるので、実は気楽に登れる山なんです。

鉢伏山荘は宿泊可能な山小屋で、小屋からの景色も大変素晴らしいです。

景色も素晴らしいですが、鉢伏山のなだらかな容姿もいい感じです。
中心から少し左にある小屋は何でしょうか?あちらも山小屋なのか気になるところです。かつての鉢伏山荘とか?
鉢伏山山荘~鉢伏山山頂

さて、ここから山頂までは10~15分程度の登りです。
緩やかな坂道で更に景色も素晴らしいので、ここはゆっくり進みたいところです。

山肌には所々にヤマツツジが咲いています。霧ヶ峰もこの時期はヤマツツジが咲いているそうですね。

振り返ると北アルプスの山々が既によく見えます。山頂から楽しみたいところですが、この登山道はどこを見渡しても絶景です。途中何度も止まってしまいます。

登山道は石が敷きつめられています。一本の道ですが、途中枝分かれの箇所もあります。ひょっとしたら違うルートもあるのかもしれませんね。

後方に注目すると、真っ平らな山が見えます。あれは恐らく美ヶ原だと思います。よく見ると多くの電波塔が並んでいるのがわかりますね。あちらの高原も歩きやすく景色も素晴らしいです。

緩い坂を登りきると、更に広い高原地帯になります。正面に鳥居が見えてくると、まもなく山頂です。

更に進むと鳥居に到着します。
どうやらここは鉢伏神社という場所で鳥居の他、祠が一基祀られているだけのシンプルな神社です。

祠は比較的新しく、鉢伏大神と書かれていました。かつてこの山も山岳信仰の山として開かれていたのでしょうか?

ちなみに、この神社からの景色はよく、鳥居と正面のアルプスがいい感じに写ります。絶景神社と言ってもよさそうです。

絶景神社を過ぎるとようやく鉢伏山山頂に到着します。
山頂には数人登る事のできる丸形の展望台が設置されています。

ちなみに先ほど歩いた道の他、別ルートも少し歩いたので紹介。
細い道ですが、こちらはヤマツツジを間近に見られるコースで、雄大で美しい鉢伏山の裾野を眺める事もできます。


こちらのコースには石仏が安置され、更に石碑もありました。

少し歩くと鉢伏山荘と駐車場がよく見えます。
高ボッチに繋がる鉢伏高原スカイラインも確認できます。あちらのコースも車で走ってみたいですね。

この辺りが絶景ポイントですね。
新緑の美しい草原の中をヤマツツジが彩る光景は今の時期ならではの光景です。奥の北アルプスと共にいい写真が撮れます。
これだけ素晴らしい景色なのにあまり知られていないのはもったいないですね。
鉢伏山山頂エリアからの絶景

さて、景色を見て行こうと思いますが、まずはこの謎の展望台を登りましょう。
階段が取り付けられ、ここから登ります。幅が狭く一人ずつ登るようにしましょう。

そして、意外にも急な階段で、降りる時は少し怖いです。

展望台に上ると、目の前には素晴らしい絶景が広がっています。
まずは正面右側には北アルプスの山が一列に並んでいます。左から穂高連峰、槍ヶ岳と続いて行きます。写真の左端には乗鞍岳も写っています。
麓は松本市ですね。松本城も探せば見つかるそうです。

真正面には御嶽山と乗鞍岳の二つの独立峰が見えます。共に3000m級なので、まだまだ雪が被っていました。

御嶽山から少し視線を横にすると中央アルプスの山々が見えます。
北アルプス程ではありませんが、若干雪が積もってますね。
その手前のなだらかな山は何でしょう?ひょっとして高ボッチ高原でしょうか?

そして諏訪湖も確認できます。その背後には南アルプスの山々が!
仙丈ヶ岳と北岳ははっきり見えますが、甲斐駒と鳳凰三山が雲でよく見えませんでした。

一番端に八ヶ岳とその隣には薄らと富士山のシルエットが見えますね。
やはり富士山の姿は最高に美しい。

この展望台は人数に限りがあり、上り下りの際は注意が必要です。休日や天気の良い日は行列ができそうな予感がしますが…
ヤマツツジを堪能しよう!

鉢伏山荘から山頂までにヤマツツジが見れましたが、実は鉢伏山の反対側にある前鉢伏山へ向かうコースの間に多くのヤマツツジが見られるので、帰りに立ち寄る事をおすすめします。

鉢伏山のヤマツツジよりも多く咲いています。
まるで赤い絨毯のように敷き詰められたヤマツツジをぜひご覧ください。
ビーナスラインを走ろう


今回歩いた登山道は往復でもそこまで時間がかからないので、下山後はビーナスラインのドライブがおすすめです。
ビーナスラインは白樺湖から美ヶ原高原にかけて続く道路で、霧ヶ峰や八島ヶ原湿原など、見所満載のドライブを楽しむ事ができます。また、道路の途中にはいくつもの展望箇所もあり、今回走った中では三峰山近くにある三峰茶屋からの景色がよかったです。

また、茶屋には食事処もあり、メニューも豊富なのでお昼に立ち寄るのもいいかもしれません。


八島ヶ原湿原もおすすめで、ここは広大な湿地が広がり木道をひたすら歩く湿原になっています。湿原にはニッコウキスゲの他様々な花も多く咲いているので、植物の観察を楽しみながら湿原を歩いてみてはいかがでしょうか。

霧ヶ峰もドライブがてら気楽に立ち寄れる場所です。一番の人気はやはりニッコウキスゲですが、6月中旬から下旬にかけてレンゲツツジの群生が見頃になるそうです。ニッコウキスゲのイメージが強いですが、霧ヶ峰のレンゲツツジもなかなかの見どころで、広大な草原に咲き誇る赤いレンゲツツジは綺麗でした。ぜひともニッコウキスゲが咲く前にこの光景もおさえておきたいところですね。

また、霧ヶ峰には「ころぼっくるひゅって」という山小屋があり、ここのボルシチが最高に美味しいという噂があるので、今回訪れてみました。また、ゆるキャン△でも登場し、リンちゃんがおいしそうにボルシチを食べていたので、なおさら行かなくては!という思いでした。

この日はボルシチが大量だったのか、メニューにはボルシチはたくさんあります!と書かれており、ちょうどボルシチが食べたかったので、安心して注文できました。
ボルシチは最高に美味しく、一緒に注文したパンも凄く美味しかったです!この日は気温が高くアイスコーヒーにしましたが、サイフォン式のコーヒーもあるので、いつかサイフォン式で飲んでみたいですね。
また、店内はオシャレな造りになっていて、お土産屋さんも充実していました。
最後に
鉢伏山は霧ヶ峰と同じく広大な草原地帯を成し、山頂からは松本市を始め、日本アルプスの絶景を楽しめる展望になっています。また、景色だけでなく山頂付近の高原歩きもおすすめで、6月中旬頃にはヤマツツジの群生が彩り、素晴らしい景観を楽しむ事ができます。
今回は登山で山頂を目指しましたが、山頂付近までは車で行く事も可能なので、ドライブがてら鉢伏山を訪れる事もおすすめです。