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木曽駒ヶ岳登山|福島Bコースから山頂まで日帰り登山

猛烈な暑さの続く7月下旬には今年初のアルプス登山という事で、中央アルプスの木曽駒ヶ岳を登りました。木曽駒ヶ岳はロープウェイで登る事が定番ですが、縦走によって登る事も可能で、様々なルートが存在します。

そんな中、今回選んだのは定番のロープウェイではなく駒ヶ根の反対に位置する木曾側の福島Bコースです。

定番から外れたコースなので行きも帰りもほとんど人とすれ違う事も無く、登山口から山頂まで多少距離はあるものの、のんびり自分のペースで登る事ができます。

今回は前回の谷川岳と同様、ロープウェイを使わない日帰り木曽駒ヶ岳を行いました。木曽側からのルート紹介と山頂からの絶景、また、足を伸ばして宝剣岳と千畳敷カールまで行ったのでそちらの様子も併せてお伝えしたいと思います。

今回登ったコース

福島Bコース登山口から木曽駒ヶ岳山頂を目指し、その後宝剣岳に向かい千畳敷、宝剣山荘まで周回。再び登山口へ戻るコースを選択しました。

木曽駒ヶ岳福島Bコースのアクセス、駐車場

 

中央道、伊那ICから車で約45分。登山口には無料駐車場があります。

福島Bコース登山口~七合目避難小屋

駐車場周辺はキャンプ場になっていて、朝から多くのキャンパーたちのテントが見られます。ここからは見えませんがあの山の奥に木曽駒ヶ岳があります。

福島Bコースの看板が見えました。

Bがあるという事はAもある!?と思いますが、その通り!実は福島Aコースというのもあるんですよ!ただ、Aコースは駐車場が無く登山口もBコースより標高が低く距離も長いのであまりおすすめではありません。

出だしはうす暗く、鬱蒼とした登山道になります。

川のせせらぎの音が聞こえますが、ここまでうす暗いと不気味に聞こえてしまいます…

それにしても何か出てきそうですね。

いきなり草ボーボーの登山道になります。

まさかここから先ずっとこんな感じじゃないよね!?

鬱蒼とした不気味な登山道を進むと、川を渡る箇所に到着します。

向こう側を見るとピンクのテープが確認できるので、ここを渡って正解です。

運よく川の流れはそこまで激しくなかったので、すんなり渡る事ができました。前日雨や増水の時は要注意ですね。

無事に渡り終え、ここから先は更に鬱蒼とした登山道になります。

特に迷う事はありませんが、行く先々に草が覆われ歩きにくいです。

しかし、急登ではないのでそこまできつくはありません。

そんなこんなで、四合半に到着。

未だに展望は無く、ただひたすら登っていく感じになります。

ここには力水という湧水があるらしいのですが…

探してみると確かに湧水がありました。スチール製のコップが置かれ、自由に飲んでよさそうです。少しいただきましたが、冷たくて美味しかったです!これは木曽駒ヶ岳の天然水ですね。

その後も所々にピンクテープが付けられています。

しかし歩きにくいのに変わりは無く、倒木も途中出現するので注意しながら進みましょう。

五合目の手前には少し展望が開けた箇所があり、覗いてみると奥に御嶽山が見えました。早朝なのでガスも無く、御嶽山特有の台形の神々しい姿を見る事ができました。

その手前の美しい形の山も気になりますが。

プチ展望箇所を過ぎると五合目に到着します。

ここまで特に危険箇所も無く順調に進んできました。ただ、やはりマイナールートである事は実感します。

徐々に太陽が昇ってきて道も明るくなってきました。

相変わらず展望は無く、ひたすら登っていきます。

暫くすると登山道に巨岩が混じるようになりました。この辺りから展望が開けるのでしょうか?

と、願っていたら再び景色のよい箇所に到着しました。

岩によじ登ると遠くまで見渡せ、先ほど眺めた御嶽山が見えます。

拡大すると剣ヶ峰もよく見えます。

その後は岩場も所々出現するようになります。

そして七合目の避難小屋に到着しました。

ここにはトイレもあり、休憩するには適した場所になっています。

七合目避難小屋~玉乃窪山荘

さて、山頂まではまだまだななので、気を引き締めて参りましょう。

避難所から先は暫く平坦な道が続きます。

しかし幅が狭く、左は崖になっているので歩く際は注意が必要です。

歩いていると木曽駒ヶ岳の山頂部でしょうか?大きな山が見えてきます。

意外に綺麗な形をしていますね。

奥に進むにつれ草で道が見えずらくなっています。行きも帰りもほとんどすれ違わなかったので、やはりマイナールートである事は分かります。

暫く歩き続けるといきなり視界の広がる場所に到着します。

見上げると巨大な岩壁が出現し、緑で覆われている様子でした。

どうやらこの辺りが山姥らしく、不思議な空間になっています。

巨岩を渡り歩く感じになっていますが、所々間が空いており進む時に注意が必要です。

巨岩と巨岩の間は空洞になっていて中に入ろうと思えば入れますが、嫌な予感がするのでやめときました。

中には雪が残っている場所もあり、近づくとひんやりしていました。

山姥という名前からやはり妖怪が出るとか出ないとかの伝説が語られていたのでしょうか?しかしここだけ巨岩がゴロゴロ転がっているのも奇妙な光景で、やはり何か出そうな雰囲気は漂っていますね。

山姥から先も基本平坦な道が続き、相変わらず雑草で覆われた道になっています。

そして途中にはこんな箇所も。

今にも崩れそうな橋がありました。左は崖で橋の強度が少し心配ですが、道はここしかないので進まざるを得ません。

渡りきると再び雑草ルート…

そして先ほどのような視界の広がる広場に出ました。

山姥に似ている箇所で、ここにも大きな岩が点在しています。

第二山姥かな?

しかし、先ほどの山姥ほどではないのでここはすんなりと進む事ができます。

山姥みたいなところを過ぎると再び茂みの登山道へ。

先ほどより道が見えにくくなったような気がしますが、迷う事はないと思います。

うんざりするほどボーボーです。

そして茂みが抜けると今度は岩場になります。ここまで来れば山荘まであと少しです。

が、今まで平坦だった為かここに来て急勾配になります。

歩行時間もそれなりなので、足の疲労も溜まっています。ここは踏ん張りどころです。

振り返ると、標高も上がってきたのか遠くまで見渡せるようになってきました。

登り続けると…

おや?あれは山小屋でしょうか?

遂に玉乃窪山荘に到着しました。

玉乃窪山荘~駒ヶ岳山頂

玉乃窪山荘に到着すると、一気に景色が変わります。

今まで見えなかった南西方面の山々が見えここに来てアルプスに来た!という実感が湧いてきます。

木曽駒ヶ岳から空木岳へ向かう稜線も見えてきます。

山頂まではもう暫く歩きそうです。

玉乃窪山荘の横から木曽駒ヶ岳へ続く道があるのでそちらから参りましょう。

歩き始めてすぐに巨岩と鳥居が見えます。

自然の巨岩の他、墓石のようなものも多く見られます。

よく見ると神様や人物の名前のようなものがあり、御嶽山の霊神碑のように感じます。

木曽駒ヶ岳もスケールの大きい山なので、昔は修験道と関りがあったに違いありません。

他にも開山の像が祀られていました。妙にリアルな造りになっていますね。やはり木曽駒ヶ岳も山岳信仰の山として登られていたそうです。

その後は森林限界らしい光景が続きます。

登山道は岩が多く登りは辛く、下りもバランスを崩しそうで注意が必要です。

振り向くと木曽前岳とその奥に続く稜線、更に遥か向こうには御嶽山もはっきり見えます。まだ朝方なのでガスに覆われる事のない姿が確認できます。

暫くは絶景を眺めながら進んでいきます。

そして頂上木曽小屋に到着しました。

ここからの眺めも素晴らしく、宿泊の際は最高な景色の下で過ごせそうですね。

しかし、頂上の頂の字がにんべんのように見えるのは気のせいかな?

まさか本当に間違えたとか…

頂上木曽小屋を過ぎるとすぐに山頂に到着します。

山頂には木曽駒ヶ岳神社が鎮座されています。

立派なお社で、周囲にはきちんと玉垣が並んでいました。

手に持つ用の標識が置いてあり、記念撮影もゆっくりできるスペースになっています。

頂上は非常に広く、360度の景色を楽しめる展望になっています。石に座ってゆっくり眺めたいところです。

正面は中岳、宝剣岳へ続く稜線が見えます。宝剣岳は岩の塊で構成された山で、見るからに危険そうな山であります。鎖場もありますが中岳側はそこまで危険ではなく、反対側の極楽平側が少し厄介な鎖場になっています。

奥には空木岳もよく見えますね。

以前登った空木岳です。

空木岳から眺める木曽駒ヶ岳側の景色も大変素晴らしいです。

南アルプス方面もよく見えるのですが、午前中ということもあり、逆光でよく見えません。富士山も見えるそうですよ。

先ほど登ってきた方面には木曽前岳、麦草岳がよく見えます。その背後に御嶽山、右には乗鞍岳も見えるのですが、こちらもガスに埋もれていますね。

これは帰りに撮りましたが、将棊頭山へ続く稜線もなかなか美しく何度も写真を撮ってしまいました。機会があれば歩いてみたいですね。

余力があれば宝剣岳、千畳敷まで歩こう

さて、登山口から山頂まで歩きましたが、時間に少し余裕があったので、宝剣岳、千畳敷まで歩いてみました。ただ、日帰りでこちらまで歩くとかなり時間を有するので、行くか行かないかは自己判断でお願いします。

しかし私は思い切って宝剣岳へ向けて出発!

平日にもかかわらず多くの人とすれ違いました。さすが中央アルプス!

中岳山頂に到着し、振り返ると木曽駒ヶ岳の全貌を眺める事ができます。

意外にもなだらかな山容なんですね。

山頂は狭く、妙に岩が多かったです。

ちなみに標高は2925m。

中央アルプス最高峰は木曽駒ヶ岳の2956mと3000m級の山がありません。北、南は3000m級の山が存在していますが、3000m未満とはいえこの山並みはアルプスに相応しい景観です。

宝剣岳手前までやってきました。

近くに来ると威圧感が半端ありません!ここから先は鎖場のオンパレードです。

ヤバそうな箇所もありますが、中岳側から登るコースはそこまで危険な鎖場はありません。

しかし、ラストのこのトラバースは要注意。

特に難しい鎖ではありませんが、幅が狭く渡る際は緊張します。

宝剣岳山頂はご覧の通りまさに、岩、岩、岩!と、岩に囲まれた場所になっています。

しかも足場が悪く何人もここに立つ場所ではありませんので、重なった場合は譲り合いながら景色を楽しみましょう。

木曽駒ヶ岳からの景色と変わりませんが、こちらから空木岳方面の景色がよく、手前の岩が何とも迫力を増しています。

反対側も展望が広がり、中岳、木曽駒ヶ岳へ続く道の展望が素晴らしいです。

伊那前岳もよく見えます。

標高は木曽駒ヶ岳より低いものの、立派な山容ですね。

そのまま引き返すのもいいですが、せっかくなので反対側の鎖場も体験しました。

やはりこちら側の鎖の方が骨があるというか、少々スリルを感じる鎖場になっています。しかし、十分に注意すればそこまで難しくはありません。

振り返ると凄い所を登っているように見えますね。まるで要塞のような、とんでもない場所ですが、岩にペイントがされているので案外スムーズに進めます。

その後も至る所に鎖場があるので要注意です。

極楽平に到着し、ここから千畳敷までひたすら下りになります。

宝剣岳を下る頃にガスが迫ってきました。夏山の宿命なので仕方のない事ですが…

千畳敷までは難易度も低く、比較的楽に下る事ができます。

そして遂に恐らく中央アルプスで一番人気スポットであろう千畳敷に到着です。

さすがにここまで来れば人も多く、目の前の千畳敷カールにみなさん夢中になっている様子でした。定番の光景とは言え、いざ目の前にするとやはり感動しますね!

しかしこの光景を見ると、本当にここは日本なのか?と疑ってしまします。

ここから木曽駒ヶ岳まで戻ります。

しかし周りの人々はロープウェイから木曽駒ヶ岳まで登る人ばかりだと思われます。

私は福島Bコースの登山口まで戻らなければなりません…

ここに来て、先が長いなぁと感じてしまいます。

中岳手前の宝剣山荘まで戻りました。

山荘の手前にソフトクリームの像があったので、釣られてソフトクリームを食べました。

アルプスの絶景を眺めながら食べるソフトクリームは最高だ!

そして腹が減っている事に気づき、順序が逆になりましたが、山荘でカレーを食べました。カレーですが、ここのカレー、めちゃくちゃ美味しかったです!

山で食べるから美味しく感じるというレベルではなく、スパイスの味、野菜のうま味もきちんと込められた本格的なカレーでした。ここのカレーはおすすめです!

カレーの味に満足し、中岳から木曽駒ヶ岳へ向かう途中、なんと!ライチョウがいました!ライチョウを見つける度にみなさんカメラを向け、夢中に撮っていたので、私もライチョウの撮影に参加しました。

人間の話し声やしゃべり声に一切反応せず、遠くの景色を見ながら黄昏ている姿がカッコいい!

中央アルプスでは絶滅したと言われていますが、近年再びライチョウが確認されたそうで、年々増加しているそうです。このまま一気に増えてほしいですね。

そして木曽駒ヶ岳から玉乃窪山荘へ下る途中には、ライチョウの親子を目撃しました!

お母さんライチョウに何匹もの雛が後ろを歩く姿が何とも愛おしく、雛は必死にお母さんライチョウについて行きました。

無事に登山口へ戻って参りました。

着いたのは午後4時を過ぎたところなので、このまま帰る事にしました。

朝は気づきませんでしたが、木曽駒ヶ岳方面を眺めると登山口からも若干見える事が分かりました!

しかし宝剣岳、千畳敷まで歩くとかなり時間がかかってしまいます。

長い日帰り登山でした。

登山口近くにある日帰り入浴可能なホテル、ペンションアルパイン

汗だくの体で帰る訳にもいかず、帰りがけに入ろうとしていた温泉もまさかの休業という事でどこかに温泉は無いかと探していると、近くにいたキャンパーの方からすぐ近くに日帰り温泉の施設があるとの情報を入手し、急きょそちらへ向かう事になりました。

駐車場から車でほんの30秒くらいのところにあるペンションアルパインは宿泊施設でありながら日帰り入浴も可能になっています。

しかし、中に入って見ると受付に人はおらず、受付から売店まで全てセルフ式でした。キャッシュレスと現金の両方対応していました。温泉利用は500円

温泉も変わっていて、湯舟にお湯を入れるのもセルフ式になっています。

木曽には他にも温泉施設が多数あり、時間に余裕があれば車で向かえますが、今すぐに温泉に入りたい場合はこのペンションアルパインがおすすめです。

 

最後に

前回の谷川岳をロープウェイを使わずに山頂を目指すに続き、今回も定番のロープウェイを使わず木曽駒ヶ岳の山頂を目指しました。

木曽側から登るルートはマイナーな為か、不明慮な箇所は少ないものの踏み跡が少なく登山道が草で覆われている箇所も多いので注意が必要です。

また、時間に余裕があれば宝剣岳や千畳敷に足を伸ばす事も可能なので、ぜひ中央アルプスの定番絶景も味わいましょう。