素晴らしき日本の景色たち

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【粟島】しま山100選、城山登山及び瀬戸内海の絶景を楽しめる島旅を紹介します

2日目は初日に訪れた石島(井島)の島旅に続き、瀬戸内海の粟島へ向かいました。

粟島は城山、阿島山、紫谷山の三山が砂州で繋がった国内でも珍しい独特の景観を持つ島です。島の最高峰である城山からは三山が砂州で繋がった景観を眺める事ができ、その姿はまるで小豆島のエンジェルロードのように美しく、しまやま100選にも選ばれています。

下山後は粟島の周囲をレンタルサイクルで走り、粟島の美しい景観美や史跡、文化を学ぶ事ができました。

今回はしまやま100選の城山登山の様子と粟島の素晴らしい景観を紹介したいと思います。

須田港~粟島港

6朝の時過ぎに須田港に到着しました。

近くの道の駅で車中泊し、朝イチで須田港へ直行。朝早くに到着しましたが、もう既に何人か船を待っている様子でした。

切符売り場はこぢんまりとしたプレハブで、昨日の宇野港とは打って変わり、漁師の為の漁港という感じがします。

船の切符はなんと、自動販売機が飲食店でよくみかけるタイプのもので、お金を入れると「お好きな商品をお選びください!」と流れ、笑ってしまったw 商品か!

行きは朝日が素晴らしく、瀬戸大橋と讃岐富士が神々しく輝いていました。

粟島最高峰の城山山頂までの道のり

粟島上陸後は軽くサイクリングを楽しんだ為、城山へ登り始めたのは10時過ぎでした。

時系列がずれていますが、先に城山登山の紹介をします。

粟島港から歩いて数分で城山登山口の案内看板があります。早速行ってみましょう。

住宅地を進むと幼稚園と小学校が見えてきます。

共に建物は健在ですが、中の様子を見る限り廃墟っぽいですね…

現在はイベント会場として利用されているらしく、学校の校庭には竹でできた骨組みがありました。ピサの斜塔をイメージしたのかな?これもアートの1つでしょうか。

学校の先に行くと城山と書かれた看板があります。

もうじき登山口に到着します。

学校からすぐに登山口に到着します。

この辺はスペースがあるので、自転車で来られた方はこの辺りに停めましょう。

1合目と書かれた標識からスタートです。

いきなり階段地獄の予感がしますね!

3合目に到着

同じような階段がまだまだ続く…

4合目付近になると一瞬平坦な道になりますが、再び階段地獄の幕開け!

低山のはずが、意外にも苦労する登山道です。

スタートから一直線の登山道が続き、景色の見える箇所もありません。適宜休憩をする事をおすすめします。途中ちょこっと景色が見えればいいんですけどね。

8合目を過ぎると、観音様歩道という道に繋がります。

今回は行きませんでしたが、観音様でも祀られているのでしょうか?少し気になります。

観音様歩道からすぐに9合目になります。

ここまで来ればもうすぐで山頂です!どんな景色が待っているのでしょうか?

9合目を過ぎると徐々に空が見え、山頂付近には巨岩も点在しています。

そして遂に山頂エリアに到着しました!

視界が開け目の前には東屋があります。

城山山頂からの雄大な景色

登山口から急な登りが続きましたが、トータル30分くらいで山頂に到達できます。

展望は2ヶ所あり、まず手前の東屋と奥に360度見渡せる展望デッキがあります。

東屋からは粟島港と馬城海岸、紫谷山方面がよく見えます。

東屋内は木陰になっていて、ベンチもあり座りながらゆっくり瀬戸内海を眺める事ができます。

360度の絶景はあちらの展望台から眺める事ができます。

見るからに展望の良さそうなデッキです。

展望デッキへ向かう途中、振り返るとこの辺りもいい感じに写真を撮る事ができます。

展望デッキの横には城山山頂と書かれた標識も建てられています。粟島はしま山百選の島なので、やはり記念写真を撮りたいものですね。

しかし、粟島は三つの島が連結しているので、他の2つの山はどのようになっているのか気になります。

デッキからの眺めは素晴らしく、まず最初に目に飛び込んでくるのは阿島山方面です。

手前の西浜との連結がまるでエンジェルロードを思い起こす光景ですね!

奥にも島々がよく見え、恐らく上陸したことのある北木島も確認できると思います。

西浜を拡大すると、綺麗な海の様子が分かります。また、砂浜も真っ白で実際に歩いたらどんな光景なのか気になります。あそこで泳いだら気持ちよさそうですね!

西は果てしない青い海がよく見えます。あの海の向こうにしまなみ海道があるのですが、目を凝らせば見えるのかな?

南西方面は紫雲出山の先端部が見えます。

真南には紫雲出山がよく見えます。

以前ドライブであの山の山頂から景色を眺めましたが、標高もこちらより高く景色も良かったです。また、四季折々の花や植物も堪能できるので、季節ごとに訪れたい山ですね。

東は四国方面がよく見えます。手前の海には船が行き来する様子が確認でき、海を渡る船と一緒に写真を撮りたいですね。また、奥の奇峰は出釈迦寺がある我拝師山とその周辺の五岳山が見えます。

あの山々は登山可能で、出釈迦寺は四国八十八ヶ所のお寺です。特に我拝師山はスリリングな山で、空海が捨て身を行った場所や護摩壇跡が残り、修験道の歴史においても興味深い山です。

登山口から30分ほど登れば粟島最高峰の城山山頂に到着し、360度の瀬戸内海の絶景を楽しむ事ができます。登山道もきちんと整備され、多少の体力はいりますが登山者ではない方も登られていたので、ここはぜひ立ち寄りたいところですね。

粟島周辺をサイクリング!

粟島にはレンタルサイクルがあり、一台500円で一日乗り放題になっています。無人の為500円玉を入れる方式ですが、お金は大口しま子さんという絵が描かれた口の中に入れる仕組みになっています。口の中に優しく入れてあげましょう。

また、電動アシストの自転車もあり、こちらは1台1000円になっています。

馬城海岸から北東部まで

粟島は三つの島が砂州で繋がれた珍しい島で、形はハンドスピナーに似ています。まずは北東部の紫谷山方面へ。

紫谷山方面の道路はアップダウンが激しく、登りは少し苦労します。しかし、走りながら海の絶景を眺められ、特に下りになると海風が気持ちよく、島旅を行っているという実感が湧いてきます。

絶景ポイントは馬城海岸にあるポツンと建てられた鳥居のある光景です。遠くから眺めても砂浜に建てられている様子が分かります。

鳥居の先には海と四国方面が見渡せます。

角度によっては鳥居の先に城山も確認する事ができます。

この鳥居は馬城八幡神社の鳥居で、この紫谷山の中に社殿が建てられています。ちなみに神社周辺には古墳時代の墳墓があり、多くの土器も発見されているそうです。

何の変哲もない鳥居ですが、美しい海の前に建てられると神秘的な光景に見えますね。

紫谷山方面最北まで進むと集落があり、この辺りの光景も素晴らしいです。

奥には高見島、哲島、佐柳島が見え、誰もいない砂浜に立って暫く海を眺めてしまいます。

北部先端を眺めると山のようになっています。実はあの山は登る事ができるので行ってみる事にしました。

地図には足摺山と書かれ、登山口には無数の石仏があり、親切な事に杖まで置かれていました。

ほんの数分の登りで山頂に到着できます。

しかし、絶景とまでは行きませんが、木々の間からは素晴らしい光景を見る事ができます。特に西を覗くと阿島山の全貌が確認できます。

登山口方面も視界が広がり、奥には電波塔?のようなものが確認できます。

粟島レーダー局という名前らしく、あそこまで登れるのか確かめればよかったな。

足摺山へ向かう途中、何やら大量の置物のようなものが並べられていました。

実はこれらはブイで作られたブイアートで、島のアーティストによってデザインされた作品です。

海に浮かぶブイは怖いイメージがあるものの、アーティストの手にかかればご覧のように可愛らしい作品に仕上がります。大量の可愛いブイが立ち並び、サイクリング中に思わず立ち寄ってしまいます。1つ1つ表情が違いどの作品も見入ってしまいます!

ちなみにブイアートは島のあちこちに展示されているので、ぜひ探してみてはいかがでしょうか。

西浜方面

紫谷山から今度は西浜、阿島山方面へ向かいます。

その途中に、天空のブランコというポイントがあり、そこには海を眺められる巨大なブランコが設置されています。

ブランコは手作り感満載で思わず漕いでみたくなるような形になっています。瀬戸内海の絶海を眺めながら漕ぐブランコは最高に気持ちいいです!

天空のブランコから暫く山道を進み暫くすると集落が見え、その先にこれまた素晴らしい海の絶景が現れます。

こちらが西浜です。真っ白な白い砂浜の続き、粟島の中では恐らく最大規模の砂浜だと思います。この西浜では貝殻や漂流ゴミを拾うイベントも開催されているらしく、その為にこのような綺麗な砂浜が保たれているのでしょう。

海も綺麗で思わず海水浴をしてしまいそうですね。

先ほど城山から見えたボートもおられました。誰もいない海を独り占めで楽しまれている様子でした。

奥の方まで進む事ができ、堤防からの光景もなかなかのものでした。

先端からは城山の全貌がはっきり見えます。

先ほどはあのてっぺんからこちらを眺めていたんですね。

西浜には珍しい史跡があります。

それがこちらで、これは国内では珍しい達磨窯だそうです。粟島は海運業の他、瓦作りが盛んな島で、全盛期には20軒ほどの瓦屋がありました。

粟島で作られる瓦は耐寒性があり、中国地方北部や東北地方まで出荷され、地場産業としても発展されました。しかし、時代と共に瓦産業も終焉を迎え、島には瓦産業の名残はほとんど見られませんが、この瓦を作る達磨窯のみ唯一残され、しかも西日本では粟島にあるこの一基だけだそうで、歴史的にも大変貴重な文化財である事が分かります。

窯の周辺には大量の雑草で覆われなかなか近づく事ができません。中心を見ると瓦で入口が閉じられていて中を確認する事ができません。窯の周りにある瓦はこの窯で作られたものでしょうか?

また、達磨窯という名前は側面から見ると、達磨が座っているような形をしているからそのように呼ばれたそうです。

しかし、西日本で唯一、しかも西日本最古の達磨窯が目の前にあると、大変貴重なものを見られた事に感動します。

最後はあわろは食堂から南部へ

あわろは食堂前に粟島港から歩いて数分の所に、粟島のシンボル的存在である粟島海洋記念館があります。

ご覧の通り現在は工事中の為、当面の間は立入禁止状態が続いています。

実は記念館になっていますが、元々は国内初の海員養成学校として建てられ、粟島からは多くの船乗りを輩出したそうです。

粟島は“船乗りの島”と称され、古くは平安時代、藤原純友の乱以前より航海術の優れた海賊が蔓延り、また位置的にも船舶が集まりやすかったので航海業や海運業で栄えた歴史のある島です。

時は明治、近代化の波に飲まれる中、明治政府は船舶船員に国家資格の保有を義務付けしました。それに伴い粟島出身の海運事業家である中野寅三郎氏は一刻も早く養成機関が必要と考え、私財を投じ明治30年に国内初の海員養成学校が創立されました。

戦時中は卒業生の多くが陸海軍の御用船の船員となり、おおくの犠牲者も生んだそうです。そして戦後は米軍に目を付けられ、廃校に追いやられるものの、再び粟島海員学校と改称され、船乗りの養成所として再出発し、昭和62年に幕を閉じました。

現在は粟島海洋記念館として、当時の校舎を維持しつつ、学校の歴史を公開する役目を担っています。また、卒業生は今も学校の掃除や当時の思い出を語るなど、母校を大切に思っているそうです。

校舎は大正9年に改築されたものが受け継がれ、現在も淡い緑色の壁が特徴的な校舎になっています。工事中の為全体を見る事はできませんが、一部まだ工事がされていない箇所を見る事ができました。

100年以上前の校舎なので色褪せているものの、しっかりと和洋折衷を成した大正ロマンを感じさせますね。

ちなみに校舎裏には道場があり、こちらはまだ工事が執り行われていないのか、当時のままの雰囲気をしっかり感じ取る事ができます。

海洋記念館から南に向かうと、何やらオシャレな建物に遭遇します。

こちらは、あわろは食堂という粟島の中で数少ない食事処で、粟島を訪れたらぜひ立ち寄りたい場所です。

海沿いにはブロックで”あわろは食堂”と書かれ、建物も沖縄をイメージしたような感じになっています。

店名の“あわろは”ですが、粟島のあわとアロハのロハを合わせて“あわろは”になったそうです。というのも、粟島の島民は昔から歌って踊る事が好きな人が多く、かつては盆踊りも盛んでワイワイと酒を飲みながらはしゃいでいたそうです。また、島民のほとんどがアロハシャツを着ていて、まるでハワイのような陽気な雰囲気で満ち溢れる島だとか。それをきっかけに粟島特性のアロハシャツを作成し、島民一丸となって出来上がったシャツが「アワロハ」という名前になり、この食堂もそれにちなんで“あわろは食堂”という名の食堂になりました。

島の人も島以外の人もこの食堂で笑顔になれるそんな素敵な場所である事を願って運営されているそうです。

店内もオシャレで至る所にシーグラスでしょうか?綺麗な石が飾られています。

食事も素晴らしく、粟島周辺の海の幸、山の幸を込めたスペシャルメニューをいただきました。

食事も美味しいですが、盛り付けられたお皿のデザインもよく、食べている内にお皿に描かれた絵が気になってしまいます。このお皿も粟島で作られたのか少し気になりますね。

あわろは食堂はデザートも豊富で、この日は猛暑だった為かき氷をいただきました。

瀬戸内海という事でチョイスしたのはみかんのかき氷。

特性みかんソースをかけて食べましたが、最高に美味しく時折練乳をかけて食べるのもまた美味しいです!

サイクリングの最後はあわろは食堂から南に向かって走りました。

こちらの方面は特にスポットは無く、まばらに集落があるだけの道になっています。

しかし、何もないからこそ海の景色が素晴らしく、海沿いに伸びる道をひたすら自転車で走る事が何より気持ちいいです。

特に気に入ったのがカーブミラーで、カーブミラー越しに見える海の絶景が心に染みわたります。カーブにさしかかったら何度も自転車を止め、写真を撮るの繰り返しを行いました。

カーブミラーって、つい立ち止まって見てしまうんですが何でだろう?

過去に山道ドライブでもカーブミラーに遭遇すると、カーブミラー越しに山の景色を撮ってしまう事がありました。

粟島(須田港)までのアクセス

 

車の場合は高松自動車道、三豊鳥坂ICから車で約20分。

港には無料駐車場が完備されているのでそちらに停めましょう。

また、電車の場合はJR詫間駅からバスに乗ります。(詫間線のバス)

バスの時刻表はこちら

最後に

今回は三山が砂州によって繋がった珍しい粟島を紹介しました。

最高峰の城山からはまるでエンジェルロードのような素晴らしい景観を見られる最高の展望台となっていて、更に360度の瀬戸内海の絶景も眺められるので、ここはぜひ立ち寄りましょう。

また登山以外の移動は自転車で周り、粟島の歴史や文化、最近流行りの島アートを見つけてみてはいかがでしょうか。