秋田の中央に聳える太平山を登った後は、ナマハゲで有名な男鹿半島を散策しました。
特にどこへ行こうという計画もなく、時間の許す限りドライブがてら立ち寄るスタンスを取り、男鹿半島をぶらり走行中に世界三景が眺められるスポットがある事を知り、気になったのでそちらに向かう事となりました。
世界三景と聞くと、世界が認めるもの凄い絶景ベスト3に聞こえますが、果たして男鹿半島に世界が認める凄い絶景が本当にあるのか?と疑問に思い益々謎は深まるばかりです…
と、そんな事を車の中で考えながら、時間も迫っていたので真相を確かめるべく世界三景を眺められる寒風山へ急きょ車を走らせました。
なので、今回は世界三景に選ばれる寒風山からの光景がどれほど素晴らしいものかをお伝えしたいと思います。
寒風山駐車場~展望台
なまはげ館、真山神社を観光した後、一目散に寒風山へ直行しました。
ここまでの道のりは意外に長く、男鹿半島の広さを実感しました。
駐車場はこんな感じ
かなりの台数を確保できる駐車場になっています。
後ろにはすでに絶景が!ここからでも十分に楽しめますね。
しかし、駐車場には私の車だけがぽつんと…なんか寂しいです。
さて、ここから山頂まで登りですがご安心を!
山頂まで歩いてたったの5分です!
しかも緩やかな階段なので、安心して登る事ができます。
とにかく視界が広く、歩きながらでも素晴らしい景色を堪能する事ができ、なかなか前へ進めません…
ここまで凄いとは思いませんでした。
数分の登りを終え、回転展望台に到着しました。
大絶景!寒風山展望所からの景色
さて、最後の階段を登ると展望所に到着します。
展望所に到着しました。
360度のパノラマを味わいたければ、回転展望台をおすすめしますが、この展望所からも男鹿半島を十分に見渡す事ができます。
ちなみに展望所には…
ご覧の通り三角点もあります。
何故か土台の上でアピールするかのように置かれていました。
やはりこの光景が一番でしょうか。
遮るものが一切ないので男鹿半島の成す湾曲がどこまでも広がっています。
天気が良ければ鳥海山まで眺める事ができるそうですが…
湾曲を辿ってみると、お!
あの雄大なお山は鳥海山ではないか?
地図で調べてみましたが、鳥海山以外に高い山は無かったので、あれは恐らく鳥海山でしょう。しかし~見事な独立峰ですね。
湾曲を拡大しました。
いやー見事な曲線を描いていますね~
何でしょう、これが曲線美というものでしょうか?
ん?違うか…何て言うんでしょうね?
本当は…望遠レンズでもっと眺めようと思ったのですが、実は前日の遠野観光の際、一番最後に寄った高清水展望台に望遠レンズとバッテリー一式を置き忘れてしまいました…
本来なら一目散に取りに戻るべきですが、なんとまぁのんきに本日は登山と観光を楽しんでしまいました…(汗
この後きりたんぽ鍋を食べる予定でしたが、急きょここからまた遠野に戻り、レンズ一式を回収に向かいました…ちにみに、レンズとバッテリーはそのままの状態で置かれ、回収に成功しました!(ほんとよかった)
きりたんぽ鍋を食べられなかったのが非常に残念でしたが…
いや~旅っていいですね~色んなハプニングが付きものでw
アホな話はさておき、寒風山はたった355mの山ですが、視界が想像以上に広くここまで素晴らしい展望を味わえる低山はなかなか無いと思います。
暫くぼーっと眺めていました。
さて、その他周辺の景色も紹介しましょう。
寒風山は低山ですが、ご覧の通り立派な火口があります。
第1火口、第2火口、妻恋峠火口の3種類の火口を眺める事ができます。
これは一番大きな第1火口です。
この火口には大蛇伝説があり、大蛇が通った跡が山の裾に残っていると言われ、蛇越長根と呼ばれています。
お隣の広い草原のような場所も実は火口で、第2火口と呼ばれています。
ここからは平らに見えますが、近くに行くと波打った地形になっているそうです。
説明によると、この一帯は溶岩が流れ込んだ為に波のようなしわのような地形を成しているとの事です。
また、第2火口からは全体を見渡せるので、噴火の歴史を肌で感じる事もできます。
まさに、ジオパークの名に相応しい場所ですね。
時間に余裕のある方は実際に見に行くことをおすすめします。
第1火口の先には真山神社が鎮守する男鹿三山が聳えています。
あの山も山伏の修行の場として栄えていたそうで、現在はトレッキングコースとして縦走が楽しまれています。いつか登ってみたいですね。
北方面の海岸線も眺められます。
お!正面に見えるZのような形の湖は八郎潟ですね!
八郎潟はかつて琵琶湖に次ぐ日本で2番目に大きい湖だったらしいのですが、現在は干拓により半分以上が陸になったそうです。
確か、私が小中学生の頃は八郎潟は大きな湖と習ったと思うのですが…
最初この八郎潟を眺めた時、もの凄く違和感を感じたので調べてみると…
戦後の食糧不足を解消するために、農地を増やそうと計画が進められ国の事業として八郎潟を干拓されたそうです。
そして干拓工事は昭和52年に無事完了し今の姿に生まれ変わりました。
この事業の事は確か習っていなかったと思うので(たぶん…)今回初めて知りました。
360度のパノラマを楽しみたい方は回転展望台へ
展望所からは素晴らしい絶景を味わえますが、360度まではいきません。
なので、どうしても360度の絶景を独り占めしたい方は回転展望台に行かれる事をおすすめします。
この回転展望台ですが、椅子に座り13分かけてゆっくり回転しながら絶景を楽しむ展望台になっているそうです。
正面入り口を入ると目の前に回転展望台の受付があります。
回転展望台は4階の最上階にあるみたいです。
2階と3階は展示室になっていますね。
入場料金はご覧の通り
団体の受付もされています。
詳しくはこちらをご覧ください↓
【外部リンク】
2階は男鹿半島、大潟ジオパーク展示室になっています。
男鹿半島の成り立ちや地質についての説明が展示され、大潟については開拓の歴史について過去の写真等が展示されています。ある程度の知識を身に付けてから男鹿半島の絶景を楽しんでいただきたいという事ですね。
3階は男鹿半島の歴史や文化についてのコーナーです。
さあ、最上階に到着しました。
展望台は床がゆっくり動く仕組みになっていて、東西南北の全てを見渡せる展望台になっています。椅子に座りながらゆっくり男鹿半島の絶景を楽しめます。
当たり前ですが、下の展望台より全然こちらの方が眺めいいです!
先ほど走った広大なドライブコースもご覧の通りはっきり見えますね。
回転展望台は入場料はかかりますが、360度全ての絶景を味わえるので、ぜひ体験してみて下さい。
ちなみに、1階は中にはお土産屋さんや絶景を眺めながら食事ができるレストランも完備されています。
私は秋田名物稲庭うどんをいただきました。
なぜかおいなりさんが2つ付いていました。
寒風山のアクセス、駐車場
秋田自動車道、昭和男鹿半島ICより車で約40分
電車の場合はJR男鹿駅よりタクシーで約20分
駐車場は回転展望台の下に大きな無料駐車場有り
詳しくは公式HPをご覧ください
【公式サイト】
最後に
寒風山は標高355mの低山ですが山頂からの眺めは一級品で、低山とは思えないほど視界が広く素晴らしい景色を堪能できる山です。
駐車場から徒歩5分で展望所にたどり着き、ドライブがてら気軽に絶景を楽しむ事もでき、更に火口付近は見どころ満載なジオパークとなっているので、家族連れにも楽しめると思います。
また、どうしても絶景を独り占めしたいと思う方は回転展望台でゆっくり大絶景を味わう事もおすすめです。
ぜひ、世界三景と称される寒風山からの絶景を目に焼き付けてみてはいかがでしょうか。