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【道の駅三田貝分校】給食が食べられる⁉昭和のレトロな道の駅を紹介します!

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道の駅は今やドライバーにとってなくてはならない存在です。高速道路のサービスエリアやパーキングエリアのような休憩や食事、更にお土産を買うための施設でありますが、SAやPAとの違いはその地域の文化や特産品の紹介、農産物の販売がされており、休憩施設の他、地域活性化も目的とされています。

なので、道の駅はそれぞれの地域により内容も様々で、中には温泉や宿泊施設も完備された場所もあり、もはや観光スポットしても楽しめる施設です。

そんな全国津々浦々、大小様々な個性溢れる道の駅ですが、今回紹介する道の駅は廃校をモチーフにした造りになっていて、外見だけでなく中も学校の様子を再現された珍しい道の駅です。

更に食堂には懐かしの”あれ”が食べられるサプライズもあり、ほかの道の駅とは違う楽しみを味わえるところです。

それでは、早速今回は廃校をモチーフにされた道の駅三田貝分校の様子をお伝えしたいと思います。

道の駅三田貝分校の場所、アクセス

 

【住所】岩手県下閉伊郡岩泉町門三田貝47-2

【アクセス】三陸北縦貫道路岩泉龍泉洞ICから国道455号を西に約50分

      東北道自動車道盛岡ICから約70分

【公式サイト】営業時間、食事等の時間は公式サイトをご覧ください

www.ryusendo-water.co.jp

廃校をモチーフにされた道の駅三田貝分校の外見

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道の駅なのに、ん?学校名?何だろう?っと思ったので気になり、観光がてら訪れる事になりました。

外見はご覧の通り、道の駅というより田舎の学校を思わせる雰囲気が漂います。

まぁ道の駅の名前も三田貝分校と堂々と描かれていますからね。

一つしかない屋根付きの昇降口もきちんと再現されています。

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窓もこの十字のデザインがいかにも田舎の学校!って感じで趣があります。

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ここでこの三田貝分校について少しお話を…

道の駅のモデルである岩泉町立門小学校三田貝分校は明治22年に開校し、この辺りは炭鉱業が栄えた地域でもあったので、児童数は100人以上の時もあったそうです。しかし、時代と共に児童数は減少し、平成11年3月にやむを得ず閉校となりました。

そして、平成19年この地に道の駅が開かれましたが、その外見はかつてこの地に建てられた三田貝分校を再現したもので、新たに道の駅三田貝分校として開校されました。

失った母校がこのような形で、しかも多くの観光客を招く学校に生まれ変わった姿を見て、この学校の卒業生たちは大変喜ばれるのではないでしょうか。

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ちなみに、奥に見えるのは体育館です。

実は体育館は当時の位置でそのまま残されているとの事です。

道の駅の校舎より高い位置にありますが、開校当時は校舎も体育館と同じ位置に建てられていました。つまり、校舎と体育館は渡り廊下で繋がっていたそうです。

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せっかくなので近くまで行ってみました。

残念ながら中に入ることは出来ませんが、唯一取り壊される事のない遺構という事になります。ここは学校だったという証ですね。

まるで教室?見事に校内を再現された内部

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さぁ昇降口から校舎へ入りましょう!

おや?参観日という事は多くの親御さんたちが校舎に入るという事ですねw

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昇降口(入口)には卒業記念の作品でしょうか、楽しい小学校生活の絵が飾られています。

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さて、外見は見事な校舎ですが、中もご覧の通り学校の雰囲気を味わえる仕組みになっています。

よーく見てみると、おや?学校で見かける部屋名が付けられていますね。

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音楽室には…

ベートーヴェンの写真があります!

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そこにはなんと!足踏み式のオルガンがあります!

しかも実際に弾いていいとの事です。

それにしても懐かしい。私の母校にもこのようなオルガンありました!

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そして、一番の見どころである食堂をご覧ください!

って!給食室!?

そう、この道の駅の飲食スペースはなんと、給食室という名の食堂です。

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机もご覧の通り、あの机と椅子が並んでいて、教室を完璧に再現されています。

壁には時間割や世界地図、日本地図が貼られ、更に教室の雰囲気を漂わせる仕組みにもなっていますね。

机などは実際に使われていたものをそのまま使用されているそうです。

それにしても懐かしい…

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私もこの机と椅子に座って授業を受けていました。

椅子に座った瞬間の座り心地、うつ伏せになった時、あの頃の記憶が蘇ったみたいです。

周りを見ると、教科書で隠しながら遊んでいる人…

ぼけーっと外を眺めている人…

隣の人とふざけ合っている人…

寝てる人…

などなど、私の頭の中で様々な思い出がよぎってきます!

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とっ 正面はお座敷コーナーで、テレビが置かれています。

しかし、ここはなんと視聴覚室だそうですw

なんとまぁ斬新な視聴覚室でしょうか。

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昇降口入って左は購買部並びにお土産コーナーでした。

ここは一般的な道の駅の光景です。

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購買部と言えばパンですね。

パンは揚げパンが人気だそうで、この日は既に売り切れでした。

揚げパン以外にも限定のパンや揚げ物も販売されているので、小腹が空いたら食べてみましょう。

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中には観光客の方々にもこの学校の事を知ってもらおうと、写真や閉校記念誌が置かれていました。

懐かしの給食をいただきましょう!

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さーて、この道の駅の最大の見どころは…なんと!給食が食べれるということです!

メニューですが、ここでも献立という学校ならではの用語が使用されていますね。

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ありました!献立に噂の給食セットが載っています。

メニューは日替わりなのでその日によって違うみたいですね。

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その他も魅力的なメニューがいっぱいです。

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さて、給食当番さんが運んできた給食セットを頂きましょう!(給食当番はいませんw)

この日のメニューはご飯、みそ汁、揚げ物でした。

さぁみんな揃いましたね~!

それではいただいきます!

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普通の定食ですが、なんとそこには牛乳が付いています!

しかも懐かしの紙パック牛乳です!

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おかずのお皿に注目すると、給食でお馴染みのアルミ製皿でした!

肌ざわりが非常に懐かしいです。

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食事も教室で食べるので、今まさにあの頃の給食を食べているように感じますね。

個人的には机をくっ付けて、グループごとに食べる方がより雰囲気が出ると思います。

まぁボッチなんで、しかたないですねぇ…

岩井町のおすすめスポット龍泉洞

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岩泉町には岩手県の景勝地部門を代表すると言っても過言ではない龍泉洞があります。

ドラゴンブルーの名で呼ばれている地底湖は日本三大鍾乳洞の一つで、地底湖の水深は一番深いところで98mにも及び、透き通る湧き水は龍の住み家のように感じられるほど美しく、怖れさえも感じられる神秘的な鍾乳洞です。

道の駅三田貝分校から車で30分くらいなので、給食を食べる前、後でも十分間に合うので、ぜひドラゴンブルーを体験してみて下さい。

詳しくは公式サイトをご覧ください

www.iwate-ryusendo.jp

最後に

いかがでしたか?

今回紹介した道の駅は廃校をモチーフにされ、外見や中身もレトロな雰囲気を感じる事の出来る新しい道の駅でした。一番の見どころである食堂は給食室と名付けられ、実際に私たちが食べていた給食を味わうことの出来るサプライズが待っています。

三田貝分校は実際に開校された学校であり、児童減少により残念ながら長い歴史に幕を閉じ、閉校という悲しい現実となりましたが、このように「道の駅三田貝分校」として、多くの観光客に参観日として足を運んでくれる新たな学校として開校された事に大きな拍手を送りましょう。

また、岩手を代表とする景勝地である龍泉洞もすぐ近くにあるので、併せて見学する事もおすすめです。

子供はもちろん、大人の方もあの頃に帰ったつもりで道の駅三田貝分校に登校してみてはいかがでしょうか?