素晴らしき日本の景色たち

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茶臼山|江田島にある広島県で最も低い山!全国で7番目に低い茶臼山とは?

倉橋島のアドベンチャーマウンテンである火山を登った後はお隣の江田島へ向かいました。

この日は火山登山の他、旧海軍兵学校の跡地を引き継いだ海上自衛隊第1術科学校・幹部候補生学校の見学しようと考え、見学時間に間に合うように車を走らせました。

しかし、思いのほか時間に余裕があり、どこか1ヶ所くらい立ち寄ろうと地図を眺めていたら、アクアマリンロードというカッコいい名前のスポットを発見し、そちらへ寄り道をする事となりました。

実はそのアクアマリンロードには茶臼山という標高たったの11mしかない山があり、その山はなんと、広島県で一番低い山に認定されているらしく、しかも海の中に浮かぶ小島なので、登る時は干潮時を狙わないと登れない幻の山です。

訪れた時は干潮時ではなく、見事に海に浮かぶ小島としての姿だったので遠くから写真を撮るだけでしたが、まるでエンジェルロードのような美しい景観を成していたので、何度も写真を撮ってしまいました。

見学時間が迫る中での訪問だったので落ち着いて調査ができず、思ったように写真が撮れませんでしたが、少しでも広島県No.1の低山である茶臼山の様子をお伝えしたいと思います。

広島県で1番低い標高11mの山は海の中

さて、冒頭でもお話した通り、茶臼山は江田島の下部にあるアクアマリンロードに位置し、エンジェルロードや伊豆半島の堂ヶ島と同じくトンボロ現象が見られる地形になっています。

訪れた時はご覧のように完全に孤立した島になっていますが、干潮時には見事なトンボロ現象が見られるそうです。

茶臼山という名前は読んで字の如く山容が茶臼の形に似ているから茶臼山や茶臼岳と名乗られているそうで、日本全国にこの山名が多数存在しています。

ちなみに茶臼山(茶臼岳)という名の山の中で1番高い山は中央アルプスにある茶臼山で、標高は2658mと、木曽駒ケ岳から縦走もできる山です。その他、南アルプスと北アルプスにも”茶臼”という名の山があります。

つまり、同じ茶臼山でも標高差はなんと!2647m!!っとアホみたいにあります。。。

もう少し茶臼山の事をお話しますが、茶臼山は日本の山の中で7番目に小さい山でもあり、大阪府の天保山の5mが日本一小さい山として登録されています。が、2014年に宮城県の日和山が標高3mとして記録を塗り替えられ現在は日和山の標高3mが日本一低い山として認定されています。

こんな5mだの3mだのどーでもいい低山争いをしていますが、国土地理院によると、何メートル以上が山であると明確な定義は設けておらず、地元で山として呼ばれていたり、歴史があれば山として認められるそうです。

実際に天保山と日和山はどちらも歴史が語られています。

また、低山の中でも10m未満の山を「超低山」と呼ぶらしく、日本には4座存在しているそうですが、ひょっとしたら新たな超低山が現れるかもしれません!

ちなみに、後で調べたのですが、標高0mの山も存在しているらしく、秋田県にある大潟村の大潟富士と言う名の山だそうです。

※0mをランキングに入れれば茶臼山は全国7番目、入れなければ6番目になります。ここでは一応0mもランキングに含めたいと思うので茶臼山を7番目とします。

果たして0mは本当に山と言っていいか疑問に思いますが、地図にも表示されているので、こちらが日本一?低い山になるのだが…

しかし、これは山だ!と承認を得る事もまた困難ですね…

しかしながら、低山や超低山だからと言って簡単に登れるとも限らず、今回紹介する茶臼山も11mの低山ですが、海の中にあるという特殊な地形から登頂困難な山でもあります。

茶臼山以外にも河川敷や畑地など、所有者に連絡しなければならない低山もあり、意外に登頂の厳しい低山もある事を理解していただきたいと思います。

さて、低山、超低山について語りましたが、改めて今回のターゲットである茶臼山を見てみよう。

綺麗な砂浜と奥には大黒神島の山が神々しく聳え、その間に浮かぶ小島が茶臼山です。

どこからどう見ても島ですが、れっきとした山であり標高も11mと、広島県で最も小さな山があちらになります。

改めて見ると確かにエンジェルトードのような風貌を成し、その証拠に砂浜からは微かに道のようなものが繋がっているのが分かると思います。

堤防から砂浜へ降りる事は可能で、このような階段が所々設置されており、簡単に砂浜へ到達できます。

しかし訪れた時間が悪く、満潮時に近かった為に下りれない箇所もあり、何とか下りれるところから下り砂浜へたどり着きました。

目の前には広島県No.1の低山があるのに残念ながら渡れません…

茶臼山をよく見ると山が2つあり、それぞれの山を北岳と南岳と呼ばれているそうです。

そう、この低山なんとピークが2ヶ所あり、北岳と南岳を合わせて茶臼山となり、縦走可能な山にもなっています!

限りなく超低山に近い山なのに縦走可能とは!贅沢な山ですねぇ。

一般的には緩い南岳を登るそうですが、隣の北岳も登頂する事はできるそうです。

しかし、北岳は岩が脆く見極めなければ登るのは困難なので、北岳を登る時は自己責任との事です。

まぁ11mと言えども落ちればそれなりの怪我のリスクもありますし、その事に関して言えば一般の登山と変わらないので、絶対に油断はできませんね!

と、眺めながら思ってもこの状況では渡る事も出来ずただただ茶臼山を眺めるだけで過ごしてしまいました…

次に訪れる場所の時間が迫っていたので、あまり長居はできませんでしたが、天気も良く、海に浮かぶ小島のようにちょこんと佇む茶臼山もなかなか風情があって写真の撮りがいのある光景です。

しかも海が見事なエメラルドグリーンだったので、どこかの南国の島に訪れた気分にもなれますね。

朝一に登った火山からも見えましたが、こちらからの方が大黒神島がよく見えます。

それにしても神々しい山容ですね。実に登ってみたい山です。

潮が満ちている時は島として、潮が引いてトンボロ現象が出現したら山としての2つの顔を持つ茶臼山。残念ながら登る事はできませんでしたが、いつか広島県で一番低い山のてっぺんから景色を眺めたいものです。

茶臼山のアクセス

 

江田島南西部の県道300号を南へ走り、途中海沿いのアクアマリンロード方面へ向かうと茶臼山が見えてきます。

グーグルマップのストリートビューには載っていませんが、ここまではバイクのみならず車も入れるようになっています。

道もきちんと舗装されていますが、狭い箇所もあるので訪れる時は注意しながら車を進めましょう。

砂浜へ下る堤防の横には駐車スペースもあるので車でお越しの方はこちらに停めましょう。

最後に

広島県で最も低い山はもはや山ではなく、誰がどう見ても島ですが、地図では茶臼山という山として認められ、登山も可能な低山です。

海に浮かぶ山なので干潮時以外は登山困難なところが考えどころですが、島としての茶臼山も周りの海が綺麗なため、登らなくても写真を撮るだけで十分に訪れる価値があると思います。

今回は残念ながら満ち潮で茶臼山までの道が開けず登山はできませんでしたが、いつかまた訪れる時は広島県で一番低い山からの景色を撮ってみたいと考えています。

茶臼山はアクアマリンロードと言う江田島の景勝地に属する山です。江田島は車でも訪れる事のできる島なので、訪れる際にはぜひ1度アクアマリンロードに浮かぶ広島県で最も小さな山である茶臼山を眺めたり登ってりしてみてはいかがでしょうか。