恐山を観光した後、時間に余裕があったので仏ヶ浦に向かいました。
ネットで何度か拝見し、妙義山の石門巡りのような素晴らしい光景に心を奪われ、
奇岩好きな私にとって是非行ってみたいと思い、今回恐山と共に仏ヶ浦も観光しようと決めました。
それでは、東北随一の大自然が生んだ奇跡の光景である仏ヶ浦を紹介したいと思います。
- 仏ヶ浦のアクセス、駐車場
- 仏ヶ浦のパンフレット
- 海岸線までは軽い登山
- 仏ヶ浦港方面の奇岩
- 仏ヶ浦南方面の奇岩
- 祭祀の跡?不思議な空間の極楽浜
- まるで人の手で作られたような奇岩、一ツ仏
- 仏ヶ浦を一望できる展望台
- お食事は海峡ライン沿いのぬいどう食堂へ
- 最後に
仏ヶ浦のアクセス、駐車場
車の場合
恐山からは約1時間半で到着します。
仏ヶ浦付近はかなり険しい山道を走るので注意が必要なので、
ナビで仏ヶ浦を選択して訪れる方が無難かと思います。
大きな案内看板がありますので、迷う事はないと思います。
駐車場の様子
なかなか広い駐車場なので、安心して停められます。
駐車料は無料です。
船の場合
青森方面と佐井方面の2か所から船は出ています。
それぞれのホームページをご参考下さい。
青森方面から→シイライン株式会社
佐井方面から→仏ヶ浦海上観光株式会社
仏ヶ浦のパンフレット
車でお越しの方は恐らくパンフレットは現地で手に入らないために、
ダウンロードする必要があります。
パンフレットには散策マップや詳細が記載されているので、観光の役に立つと思います。
パンフレットのダウンロードはこちら
海岸線までは軽い登山
駐車場から仏ヶ浦の海岸までの標高差は100mあり、残念ながら車の場合はここから約20分歩かなくてはなりません。
と言ってもそこまで大変な道ではないので心配することは無いと思います。
最初はゆるい下りの道が続きます。
途中に売店らしき建物がありますが、どうやら営業はしておらず、自動販売機のみ置かれています。(自動販売機は営業しています)
しばらくすると、階段が現れます。
行きは全て下りですが、帰りは登らなくてはならないのが少し厄介です…
下りきるとすぐに地蔵堂に到着します。
恐山もそうですが、この仏ヶ浦もかつて多くのお地蔵様が祀られていたそうで、
こんな遠くまで地蔵信仰が広がっていたことが分かります。
仏ヶ浦港方面の奇岩
地蔵堂を下り、まずは仏ヶ浦港方面の奇岩に行きましょう。
すぐに現れるのは屏風岩
遠くから見るとまるで幾重にも重なる屏風に見えますね。
奥に見えるのは五百羅漢
今もなお削られている様子で、それはまるで神様がどんな作品にしようか迷っているように感じてしまいます。
トイレからもこのように絶景が広がります。
仏ヶ浦港です。
ここに船が到着します。
何と言っても海が綺麗です。
更に恐ろしいほどの透明度で底まで見えてしまいます。
港から眺める屏風岩
モンスターみたいなその姿は見るだけで恐怖を感じてしまいます。
仏ヶ浦南方面の奇岩
さて、続いて南の方へ向かいましょう。
ここから先はただ圧倒されるばかりで、あまりコメントが出来ません…
最初に天龍岩がお出迎え
その左手前にはコウロ岩という不思議な形の岩が存在します。
如来の首
見る角度により如来の横顔に見えるそうです。
天龍岩と如来の首のコラボ!
もはや芸術品です!
更に進むと想像を絶するような奇岩群に言葉を失います…
あまりにも凄すぎて言葉が出ません…
蓮華岩
小さめな奇岩もいくつか存在しています。
この辺りは美術館を訪れたような感覚です。
奥に進むとこのような地面になり、非常に歩きにくいので注意が必要です。
蓬莱山
舞茸のように密集しているような巨大な奇岩です。
ギリギリまで近づく事ができ、自然の力の凄さを感じます。
少し高い所から撮影
綺麗な海と奇岩のコラボが素晴らしいです。
祭祀の跡?不思議な空間の極楽浜
蓬莱山の先は険しさも増し、訪れるには注意が必要です。
先に進むとぽっかりと空いた空間があったので、入ってみました。
入り口は海水が進入していたので岩壁の方を地道に歩きました。
中は巨大な岩壁に囲まれた何とも不思議な空間でした。
奥にお地蔵様も祀られ、ここで何か儀式が行われていたのではないかと肌で感じました。
狭い空間なので何故か落ち着いてしまう空間です。
まるで人の手で作られたような奇岩、一ツ仏
極楽浜を更に進むと、一体の奇妙な岩が見えてきます。
それがこれ!
これは一ツ仏と言い、先が尖ってまるで仏像のような神像のようにも見える不思議な岩です。
真ん中で接合されているようにも見えますね。
それにしても、明らかに何かの横顔に見えるのが不思議です。
動きもせず語りもせず、ただひたすら海を眺め続けるその姿は、遥か彼方の西方浄土に思いを馳せているようにも見えますね。
一ツ仏が眺める先に何があるのでしょうか?
帰りも油断せず、慎重に歩きましょう。
仏ヶ浦を一望できる展望台
駐車場から更に進むとすぐに展望台があります。
ここからは先ほど訪れた仏ヶ浦の全貌を眺める事が出来ます。
お食事は海峡ライン沿いのぬいどう食堂へ
国道338号を北へ走らせしばらくすると定食屋が見えてきます。
ここは海鮮メニューが豊富でおすすめです。
新鮮な海鮮がどんぶりいっぱいに乗っているのでおすすめです。
隣にはもう一軒定食屋があるので、是非ここらで食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後に
仏ヶ浦は恐山の更に奥に位置し、気軽に行ける場所ではありませんが、
実際に自然が生んだ奇岩怪岩を目の前にした時は感動と恐ろしさが入り混じり、不思議な気分を味わえます。
また透明度の高いエメラルドグリーンの海も見どころで、奇岩とのコラボレーションが何より素晴らしく、何枚も写真を撮りたくなってしまいます。
日本三大霊場の恐山と共に数々の伝承や地蔵信仰が伝わる仏ヶ浦は本州最北の秘境として、多くの方に感動を与える素晴らしい景勝地と言えると思います。
下北半島を訪れた際には是非、恐山と共に大自然が生んだ芸術品である仏ヶ浦にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。