素晴らしき日本の景色たち

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【丸池様】瑠璃色に輝く神秘的な丸池とその周辺の観光スポットを紹介します!

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元滝伏流水を見学した後は、同じく鳥海山の麓である丸池様を訪れました。

鳥海山は秋田県と山形県の県境に位置し、数時間前に訪れた元滝伏流水は秋田県側ですが、丸池様はお隣の山形県側に位置する景勝地です。

広い田園地帯の森にひっそりと湧きだす丸池は水の透明度が高く、光に当たると瑠璃色に輝き、鬱蒼とした森の中に突如現れる神秘的な光景として注目されています。

また、丸池様は地元の人にもあまり知られていないらしく、観光客のみならず地元の人も数多く訪れるそうです。

今回は森の中で神秘的な光景を生み出す丸池様の様子をお伝えしたいと思います。

 丸池様とは?

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丸池は鳥海山大物忌神社の境外末社である丸池神社の御神体として鎮座し、池の水は鳥海山の湧水のみで満たされた天然の池です。

現在丸池神社には宗像三女神が祀られていますが、丸池周辺である遊佐町吹浦は縄文時代の遺跡群が残され、また丸池の近くには田園が広がり、鳥海山から流れる清らかな水や池は稲作や農業を支えて下さる神様の恵みとして認識され、元々は農耕神として信仰されていたそうです。

つまり、丸池“様”と呼ばれているのは、五穀豊穣の願いや無事豊作になった事に対して感謝する、この周辺の人々の素朴な信仰の表れではないかと思われます。

丸池様のアクセス、駐車場

 

鳥海山大物忌神社から車で5分程の位置ですが、途中住宅街を通る為非常に分かりにくいです。

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案内の看板が設置されているので、それを頼りに進んで下さい。

小さくて見落としやすいですが、このような案内がいくつかあります。

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ガードを潜ると

一気に田園地帯となり、進むと大きな案内板が見えてきますので、ここまで来れば安心です。

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駐車場に到着です。

10台程度は停められると思います。

丸池様までの道のり

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駐車場のすぐ隣の牛渡川沿いを歩いていきます。

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先ほどの元滝伏流水と同様にバイカモが気持ちよさそうに泳いでいます。

清らかな水の証拠です。

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しばらくすると、鮭の形をした丸池様の案内が現れます。

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川を横切り、森の中に入ります。

そしてすぐ左に瑠璃色に輝く丸池様とご対面です!

瑠璃色に輝く不思議な丸池様の全貌

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薄暗い森の中に突如瑠璃色に輝く丸池様が出現します。

太陽の光で青く輝いていますが、見た瞬間は池自ら光輝いているように感じました。

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水面に波紋はなく、瑠璃色に輝き鏡のようにくっきりと周りの木々を映しだす光景は神秘的で、龍神でも住んでいるかのような畏れさえも感じてしまうほど見入ってしまいます。

光の量によってはエメラルドグリーンに輝く事もあります。

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拡大しました。

底の木の枝まではっきりと見えるほど清らかな水です。

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丸池様そのものが御神体で、尚且つ鳥海山大物忌神社の境外末社であり神域な為、残念ながら丸池様に近づき池に触れる事は出来ません。

丸池神社本殿

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丸池には池を拝むような形に本殿が建てられています。

池そのものが御神体の為、こぢんまりとした本殿になっています。

丸池神社は境内末社となっていますが、このような末社は摂社と合わせて摂末社とも言われ、よく神社の境内に本殿の他、小さな社が見られると思います。

摂末社は摂社・末社に分けられ、摂社は御祭神に関連や縁のある神が祀られている社であり、それ以外を末社とされていますが、現在は特に明確な規定は設けておらず、境内地にある小さなお社は一概に摂末社と呼んでいる神社も多いです。

境外末社とはいえ、本社からこれだけ離れている末社はなかなか無いと思われます。

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反対側には拝殿が設けられ、八月七日の例祭の際に御頭舞、巫女舞が奉納されるそうです。

末社とはいえ、舞が奉納されるほど盛大にお祭りが行われている事が分かります。

牛渡川沿いを歩いてみよう

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鮭の絵で書かれた丸池様の案内の先の川沿いも歩けそうなので行ってみました。

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相変わらずバイカモが生息しています。

それにしても、水が綺麗です。

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奥の方まで続き、源流は恐らく鳥海山方面だと思います。

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上流からだけでなく、途中からも水が湧き出しています。

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駐車場に戻りました。

駐車場前には鮭の人口孵化場があります。

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ここ箕輪鮭孵化場の他、升川、高瀬川の3組合で孵化事業を行っているそうです。

丸池様周辺のおすすめスポット

鳥海温泉あぽん西浜

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日帰り温泉施設で中は食事や休憩所もあるので、登山後に便利です。

詳しくはこちらをご覧ください。

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あぽん西浜の隣には温泉ホテルもございます。

また、中には無料で鳥海山の歴史などの展示も開かれていますので、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

鳥海温泉遊楽里公式ホームページ↓

www.yamagata-yurari.com

十六羅漢岩

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吹浦の海岸沿いには人工で彫られた石像が何体も存在します。

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吹浦海禅寺の住職の石川寛海は幕末の混乱期に苦しむ民衆の姿を見て、また、海では漁師達の事故も多かった事から、民衆の幸せや海上安全を祈るために、十六羅漢岩を彫られたそうです。

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目の前は日本海のため、綺麗な夕日を仰ぐ事も出来るので、夕方に訪れるのがおすすめです。

一体一体に思いを込めて彫られた石像を探しながら海岸を歩いてみてはいかがでしょうか。

まとめ

丸池様は鳥海山から流れた湧水で成り立ち、森の中で瑠璃色に輝く神秘的な姿を保ち続けています。

丸池周辺には縄文時代の人々の暮らしの遺跡が存在し、稲作や鮭の遡上が見られる事から水に関わる信仰が根強く残された地域である事が分かります。

鳥海山からそれほど遠くなく、鳥海山大物忌神社からも近いので、

ぜひ、森の中でひっそりと輝く丸池様の神秘的な姿をご覧になってみてはいかがでしょうか。