伊予富士、にこ淵の観光を済ませ、翌日は土佐の投入堂である聖神社を訪れる為、この日の車中泊は風の里公園を選びました。
風の里公園は高知県仁淀川町と津野町の境に位置する公園で、元々は葉山風力発電所という施設ですが、公園としても開かれているスポットです。
発電所内(公園)には無数の風車が立ち並び、風車の間に様々な見どころや展望台が設けられ、発電所という一般の方が立ち寄れなさそうなイメージを払拭させる様々な工夫が施された公園になっています。
今回はただ車中泊のためだけに訪れましたが、素晴らしい夕日や景色を始め、散策するとなかなか面白い公園だったので紹介したいと思います。
風の里公園の概要
高知県津野町に位置する風の里公園は人里から離れた山の上にあり、公園と書かれていますが、本来は葉山風力発電所という場所です。
この発電所は中国・四国地方最大級の発電所で、20基の巨大風車が立ち並ぶ光景を眺める事ができ、公園はこの20基の風車の間にあり、縦長なのでドライブがてらそれぞれのゾーンを巡る形になります。
風の里公園のアクセス
最寄りのインターは高知自動車道須崎西IC
インターより国道197号を北上し、約1時間で風の里公園に到着します。
駐車スペースは各ゾーンにあります。
巨大プロペラを間近に見られる風の広場
風の里公園の中で最も大きいゾーンで、解放感溢れる広場になっています。
広場内には発電所に建てられた風車の翼が展示され、間近に見る事ができます。
実際に目の当たりにすると相当大きく驚きます。
いつも眺めている風車はいとも簡単に翼を回転させていますが、実際は物凄い力が働いて回っている事が実物大を見て分かります。
公園の至る所にしかも真下から様子をうかがえるので、回転する様子もしっかり見られます。
近くで風車を見上げると、回転する音が大きく、ブォン、ブォンと、勢いよく回る様子が分かり、飽きずに見る事ができます。
大きさが分かりやすいように、車と一緒に撮りました。
タワーの高さは68m、翼の長さは29.5m、合計約97mの巨大風車
風車は200m間隔でトータル20基設置され、この公園は約4.5kmの縦長の公園になっています。
このように車を走らせる度に巨大風車が出現し、迫力のあるドライブが楽しめます。
風の里公園からの展望
展望も素晴らしく、展望ゾーンからは様々な景色を見渡す事ができます。
訪れた時間が日の入り間近だったので、ご覧の通り夕方には夕日と風車のコラボを見る事ができました。
運が良ければ南は室戸岬、北は石鎚山まで眺める事の出来る展望で、すぐ近くの鳥形山の全貌がはっきりと確認できます。
鳥形山を少し拡大しましたが、この山も埼玉県にある武甲山のような人工的に削られた少し痛々しい姿になっていますね…
日本屈指の良質な石灰山として、年間1,400万トンもの石灰石が採掘され、標高は約200m低くなったそうです。
しかし、山容はご覧の通り真っ平で一瞬荒船山のようにも見え、武甲山と荒船山が合わさったような山に感じましたね。
反対側は等間隔に設置された風車と山並みのコラボが何とも趣のある光景を生み出し、視野を広げると所々集落も確認できます。
風の里公園カルストゾーン
さて、この公園には四国ではトップクラスの観光スポットである四国カルストを模したゾーンがあります。その名もカルストゾーン。
四国カルストとは高知県と愛媛県の境である県道383号沿いの東西に伸びる景勝地で、その光景は穏やかな牧草地に白い石灰石が散らばり、青空とかけ合わせると見事なコントラストを目の当たりにすることのできる素晴らしいドライブコースです。
そんなカルストが風の里公園の一角にもあり、ここはドライブではなく遊歩道によってその体験を味わうゾーンになっています。
遊歩道はほんの170mしかありませんが、時折遊歩道からは白い石灰石が顔を覗かせる感じになっています。
まぁもちろん本場のカルストとは全然違いますが、歩きながら展望や風車の光景を楽しむ事ができます。
ちなみにカルストゾーン近くにも展望台があり、この辺りは視界がよく開けているのでドライブがてら風景を堪能でき、本場のカルストを訪れた気分を味わえます。
最後に
風の里公園は風力発電所の一部が公園となり、山の上にあるためアクセスは決して良いものではありませんが、それだからこそ絶景ドライブを独り占めできるスポットになっています。
今回紹介したゾーン以外にも様々なゾーンがあり、ドライブがてら立ち寄る事をおすすめします。
また、公園の近くには四万十川源流や土佐の投入堂こと聖神社など、魅力のあるスポットが多数あるので、合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。