天気の安定したGW明けに長期連休をいただき、今年もまた瀬戸内海の島旅に出かけました。
昨年は小豆島を始め、しま山100選に選ばれている讃岐広島の心経山を登り、瀬戸内海の絶景を堪能し、増々瀬戸内海の島旅が好きになり、今年も瀬戸内海の島へ旅をする事になりました。
さて、本年の瀬戸内海の島旅初日は岡山県に属する笠岡諸島の北木島で、この島も瀬戸内海の島特有の石の生産地として栄えた島であり、特に北木島は笠岡諸島一の大きさを誇り、採石の文化のみならず、壮大な景観美も有する島として観光客からも人気のある島です。
今回はまず、初日に訪れた北木島の見どころやおすすめスポット、あっと驚くような景観が見られる場所を紹介したいと思います。
- 笠岡諸島最大の北木島とは
- 北木島のマップ
- 北木島の奇岩・怪岩、”猫岩・重ね岩”
- 石の文化を感じる景観、北木島のベニスと周囲の丁場跡
- 北木島最大の渓谷美!人と自然が生み出した石切りの渓谷
- レトロ感溢れる貴重な映画館「光劇場」
- 北木島で登山可能な山、秋葉山を登ろう
- 北木島の主な食事処
- 北木島の風景
- 北木島へのアクセス
- 最後に
笠岡諸島最大の北木島とは
北木島は岡山県笠岡市に属する笠岡諸島の一つで、諸島の中では最大の面積を誇る島です。
以前に訪れた小豆島や塩飽諸島(しわくしょとう)の讃岐広島と同じく瀬戸内海に位置し、これらの島々は総じて備讃諸島(びさんしょとう)とも呼ばれています。
備讃諸島の島々の特徴はどの島も石の生産が活発で、特に江戸時代以降は多くの採石場や丁場が開かれ現在でも色濃く残されており、北木島も大阪城の石垣や日本銀行本店、伊勢神宮、明治神宮などの建造物の一部に北木島産の石が採用されるなど、日本全国に北木島の石が貢献され、「北木石」という名を轟かせています。
また、現在は時代と共に採石場の数も減り、現役の採石場も数ヶ所となってしまいましたが、役目を終えた丁場跡である遺構が、まるで自然によって作られた素晴らしい景観を成し、近年は観光スポットとしても多くの方を招いています。
丁場跡や北木島独自の景観の他、観光施設も充実し、外部の人たちにも気軽に訪れる事のできる島になっています。
北木島のマップ
観光スポットは主に大浦港から豊浦港、金風呂港の間にあります。
徒歩だとかなり時間がかかるので、自転車を借りて島巡りするのもおすすめです。
※島内にコンビニは無く、自販機はあります。飲食店はありますが、休業や臨時休業も考えられるので、不安な方は軽食等を持参した方がよいかもしれません。
北木島の奇岩・怪岩、”猫岩・重ね岩”
冒頭でもお話した通り北木島は石の生産地であり、島を見渡すと大半が石で覆われた、まさに石の島です。
島の至る所に巨大な岩壁や人工的に削られた岩壁や石などが確認できる中、島の北東部にある楠海水浴場の近くに猫岩という奇岩・怪岩スポットがあるので紹介します。
楠港から歩いてすぐの集落を海岸方面に歩くと一旦山道に入ります。
※猫岩入口の案内看板はありませんので、行かれる際はグーグルマップ等のGPSで調べながら進みましょう。
山道を数分登り下りすると、ご覧の通り綺麗な砂浜に到着します。
どうやらここが楠海水浴場ですね。
しかし、ここには廃墟があり、今にも崩壊しそうな姿でした。これはあれでしょうか?かつての海の家か何かでしょうか?
中を覗くとテーブルと食器がちらほら置いてあり、やはりかつて海の家として営業されていたと思われます。
廃墟から先を眺めると、おや?何やら不思議な岩が見えますね!
位置的にあれが例の猫岩みたいなので、早速進みましょう。
猫岩までは岩の多い海岸を歩くので注意が必要ですが、特に危険な所はありませんので、しっかりとした靴で歩きましょう。
注意深く歩き続けると、ついに海の中に佇む猫岩に到着です!
猫岩という名の岩ですが、正直どこが猫なのか分かりません…
しかも岩は1つではなく2つの岩が並んでいいます。
別の方面から見ても特に猫には見えませんが、これは一体どういう事でしょうか?
調べによると北木島には猫岩伝説と言うのがあり、中世の源平による水島合戦の折、敗れた平家の武将が瀬戸内海に没したと共に三毛猫が島にたどり着き、石と化した事が語られているそうです。
その岩がこれで、説明によると岩の形が猫ではなく、岩の表面に猫の顔が浮かび上がっているそうです。
ちなみに猫の顔は海側から見えるそうで、船に乗った時くらいしか見る事ができません。
しかし、平家が海に没し、その後岩に顔が浮かび上がる事は平家蟹の伝説にも少し似ていますね。
岩に浮かび上がる猫の顔は現代の私たちに何かメッセージを伝えているのでしょうか?
あるいはこの猫は海に身を投げた平家の武将の飼い猫だったのかも知れませんね。
猫岩ばかりに気を取られていましたが、実は反対側には更に凄みのある岩がありました!
これは重ね岩と呼ばれるもう一つの奇岩で、まるで岩が何者かによって重ねられたような風貌の岩です。
どちらかと言うとこの重ね岩の方がインパクトがあり、一体全体どうしたらこのような姿になるのだろうか?と暫くその場で唖然とし、何度も重ね岩の撮影に励んでしまった…
話によると、重ね岩は自然でできた岩らしく、花崗岩が風化された事でこのような姿になったと言われています。しかし、見事に三段重ねの岩はやはり人の手によって重ねられたのではないかと思う程絶妙で、それこそこちらの岩にも伝説があってもおかしくないのではないか?と思います。
反対側に回ってみると一番上の巨岩の接続部に石が敷かれているのが分かりますが…これ、本当に自然にできたのか怪しいと思いませんか?
少なくとも一番上の岩だけは人によって置かれたように見えなくもありませんね!
猫岩とツーショットも撮りました!
石の島と言われるからには奇岩もしっかり押さえておかなければなりません!
石の文化を感じる景観、北木島のベニスと周囲の丁場跡
冒頭でもお話した通り、備讃諸島は大阪城建設時に石垣の石を提供し、それ以降石の生産が盛んになり、北木島も「北木石」というブランドまで成長し、特に昭和時代には127箇所もの採石場を有する島まで発展されました。
現在は数ヶ所残すのみとなってしまいましたが、かつて採石が行われていた岩の削り跡や採石によって生じた丁場湖が、まるで山水画のような美しい景観を成していると話題になっているのでいくつか紹介します。
特に丁場跡や丁場湖が多く残されているのは豊浦港の周辺で、豊浦港は島の玄関口になっているので、港には北木石で作られたモニュメントがお出迎えしています。
豊浦港から歩く事数分で、何やら巨大でダイナミックな岩山が見えてきます。
あの岩肌は削られた跡なのか気になりますが…
そして岩山方面へ向かうと丁場跡に到着しました。
どうやらこれが丁場湖のようで、見た感じ自然にできた湖と荒々しい山肌を成す岩壁の景観です。
しかし、これらは紛れもなく人の手によって造られた光景である事は間違いありません!
当時はこの場所に何十人あるいは何百人もの職人たちが岩を砕き必死に石を運び出していたと思いますが、今はその面影を感じず、痛々しい光景ながらかつての美しい自然に立ち返ろうとしているように見えます。
ちなみにこの丁場湖の目の前にはこのようにステージになっていて、近年島の魅力を全国に広めようと様々なイベントが行われているそうです。
ほんの数十年前までは丁場というこの島ならではの産業の場でしたが、今はこの島のかつての伝統産業を多くの方に知ってもらうためにこのような場へ変化し、島民と観光客のどちらも楽しめる施設になっています。
他にも丁場湖は近くにあり、こちらの丁場湖は色が綺麗で、本当に自然の湖のように見えます。
しかし、よく目を凝らすと、奥の方にはかつて採石に使用されたであろうハシゴやクレーンのようなものも目にする事ができます。
あれらはあのまま残しておくのでしょうか?
ちなみにこちらの丁場には採石道具を手入れするための小屋がそのままの状態で残されています。
中はこんな感じで、ほとんど廃墟に近い状況となっています。道具類はほとんど残されていませんが、そのままの状態で残されている感じがしますね。
その他、島の中にはいくつか丁場跡があり、こちらの丁場湖は鬱蒼とした山の中にあり、薄暗い湖が幻想的な雰囲気を醸し出しています。
湖もどれくらい深いのか、何か生物が潜んでいるのかも気になるところですね。
ひょっとしたら地図に載っていない秘密の丁場跡もあるかも!
また、豊浦港の近くの海岸に千ノ浜の護岸景観、またの名を北木のベニスと呼ばれた港があります。
この港の特徴は採石の際に使えなくなった、いわゆる廃土石を積み重ねて出来た港で、積み重ねられた石をよく見ると矢穴や削られた石が確認できます。
確認すると、たしかに矢穴の石が積まれているのが分かります。
港を見渡すと綺麗に積まれていて、まるでパズルのように大小様々な石が積み重なっています。
積む時には恐らく計算しながら積んだと思いますが、これはこれで大変な作業なのではないかと思います。
ただ、これだけの石を積んで造られる港は、よほど石が豊富でないと出来るものではありませんし、積んだことでイタリアのベネチアのような景観を生み出す事もまた、かなりの技術が必要ではないでしょうか。
ベネチアを意識して造られたかどうかは分かりませんが、かつてはここから海へ石を運び出した貴重な港であり、千ノ浜の護岸景観は北木島ならではの光景である事は変わりません。
ちなみに、丁場跡や丁場湖以外にも石の文化を感じる風景があり、道端や道路沿いにはあちこちで切り取った石が転がっています。
これらの石はもう近い道の無い石なのか、それともただインテリアとして置いているのか分かりませんが、これが北木島に住む人たちの日常の風景ですね。
また、このような残念石という名の石もあり、これは靖国神社の鳥居の石になりそびれた、本当に残念な石です。
もし、この石が選ばれていたなら、今頃この石は東京の空気を吸っているに違いない!
このような面白い石も島内にはあるので、探しながら歩くもの楽しいですね。
北木島最大の渓谷美!人と自然が生み出した石切りの渓谷
北木島最大の、しかも現役の丁場を見学できるスポットがあるので、早速見学に行きましょう。
先ほどの丁場湖から金風呂港方面へ歩くと石切りの渓谷展望台という案内があるのでそちらへ向かいます。
道路から数十メートルの所にプレハブ小屋があり、ここが受付になっています。
受付を終えるとパンフレットと北木島オリジナルのクリアファイルが貰え、暫くすると係の人が案内してくれます。(一人で勝手に行かないように)
坂道を登るといよいよ展望台に到着します。
果たしてどんな光景が待っているのかこの段階でワクワクします。
そして遂に展望台に到着しました。
ここが北木島最大の、高さ100mを誇る超ダイナミックな丁場です。
展望台に立った瞬間、スケールの大きさに度肝を抜かれ、暫くは開いた口が塞がらずただただ茫然とするだけでした。
この丁場は明治時代から始まったそうで、手作業の時代から機械を使用する現在まで採石が続けられている貴重な丁場です。
下を覗くとご覧の通り丁場湖がはっきりと見え、残念ながら訪れた日は前日までの雨の影響か、濁りのある湖になっていますが、通常は綺麗なエメラルドグリーンに輝く、まさに「石切りの渓谷」の名に相応しい美しい湖が見れるそうです。
湖は2箇所あり、正面の真下と右側にもう一つあります。
湖の上のとんんでもない崖にクレーンと階段が見えますね。
湖は雨水によってできましたが、今後更に下へ掘る時は雨水を抜いて更に掘り進むそうです。
改めて丁場を眺めると、本当に人によって造られた景観なのか疑問に思うほどダイナミックで、自然が生み出した彫刻のように見えなくもありません。
百何十年これだけ削られた事で、いつか石が採れなくなるのでは?と質問してみましたが、係の人曰く、これからも下へ掘り進む事も可能で、更に現在は先程の入口付近の崖を削っていくとの事で、恐らくこの山全てを採掘されるのは到底不可能だろうとの事でした。
まぁ相手は自然ですので、今ここに露出している花崗岩もほんの一部に過ぎない事は何となく想像できると思うし、どこまで花崗岩が続いているかなんて絶対に分かりません。
崖をよく見ると岩壁に縦線と横線のようなものが見えますね。
あれは人工的に引かれた線で、ただがむしゃらに掘るのではなく、きちんと計算されてこのような光景が生み出されている事もよく分かります。
話によると、現在は先程の入口付近の箇所を掘り進められ、今後はあちらの山が削られるそうです。
いつの日か、今とは違う景観がこの展望台から見られるのでしょう。
下の方を覗くと無数に石が散りばめられている様子が分かります。
あれらは使えない石でしょうか?
しかし、よく見ると綺麗に積まれている箇所も確認できます。
ちなみに展望台は写真の丸印の中にあり、とんでもない所に設置されています。
最初は気づきませんでしたが、歩く度に少し揺れているんですねぇ…
まぁもちろん崩れる事は無いと思いますが、高い所が苦手な方はビビると思うので、それなりの覚悟が必要ですね。
見学は予約不要と案内されていますが、時間が限られているので、見学の際は時間厳守で訪れましょう。
特に平日は12時から13時の間と非常に短いので、注意しましょう。
見学時間:平日12時~13時、土日祝11時~13時の間は予約なしで見学可能
入場料:大人1000円、小人500円
レトロ感溢れる貴重な映画館「光劇場」
石切り渓谷のすぐ隣に北木島の貴重な施設があります。
それは「光劇場」という映画館で昭和20年代から昭和42年頃まで営業され、北木島の娯楽施設として親しまれていました。
島内には光劇場の他3ヶ所の映画館があったそうだが、閉館後は全て姿を失い、光劇場のみが現在まで残された貴重な映画館になっています。
本来は要予約との事で、現場に着いた時はもちろん閉まっていたのですが、ダメもとで電話をかけてみたら急遽開けてくれる事になりました!
本当に有難いです。
劇場は裏から入る形になっていて、最初に映画館の裏にある映写室に案内されました。
中は狭く、映画を映すための機械が2台安置されています。
実はこれ外国製の映写機で、今は使われていませんがかつてはこの機械で映画を映していました。
さて、映写室の次はいよいよ劇場の中を見てみましょう。
劇場はこのように、かつて映画館として使われていたままの状態で残されています。
椅子は木製で、かなり年季の入っている様子が分かると思います。
ちなみに椅子は小さく、ギリギリお尻が入る大きさでした。昔の人のお尻が小さいのか、或いは私の尻がデカすぎるのか(たぶん後者)
尻の大きさはさておき、改めて見ると現在の映画館とは違い、どちらかと言うと視聴覚室のような雰囲気がしますが、正面のスクリーンを見ると、あぁやっぱり映画館なんだなぁと思いますね。
狭い空間にびっしりと木製の椅子が並び、こぢんまりとした空間が、いかにも昔ながらの映画館である事を肌で感じます。
ただ、残念ながら正面のスクリーンは昔のものではなく、現在は白いシートのようなものが被せてありました。
話によるとこのシートは手作りだそうで、今もこうして上映可能なのもこのシートのおかげなのです。
映画館の成り立ちと歴史の話の後はいよいよ上映会が開始されます。
内容は北木島の歴史について約20分放映され、ナレーションは北木島にお住いの方が語り、まさに島民の方々によって作られた作品でした!
そしてなんと、この映画館の中では石切も体験できるコーナーがあり、スクリーンの前に石切の道具が置いてあるので、ぜひ体験してください。
北木島には石切唄という伝統文化があり、これは石工が石を切ったり割ったりする時に歌われた作業歌です。
石切は重労働でかつ危険な作業でもあり、その際に歌を歌う事でコミュニケーションやテンポを合わせ作業の効率化を向上させたそうです。
唄の起源はその場で浮かんだ思いなどを七七七五調にして適当に歌った事から始まったそうで、つまり即興に近い唄だったのですね。
また、唄を歌うのが上手い人はお金も多くもらえるそうで、助け合いの文化の中でも一部で競い合いなどがあるのもなかなか面白いです。
今ではすっかり島民の娯楽施設としての役目を終えましたが、新たに多くの観光客たちに北木島の歴史や文化を知ってもらう為の施設へ変化し、こうして私も北木島について学ぶ事ができたので、これからもこのような施設は残してほしいと願うばかりです。
北木島で登山可能な山、秋葉山を登ろう
北木島には当然のことながら山があり、その中で唯一登山道か開かれているのが大浦地区の背後に聳える秋葉山で、登山道入口は趣のある住宅地の中のお寺にあり、たどり着くには少々迷いました。
登山口は住宅地にある福嚴寺というお寺の奥で、表参道と裏参道に分かれています。
何も分からなかったのでとりあえず裏参道から登りましたが…
裏参道は展望がほとんど無く、道も細く更に蜘蛛の巣が多かったのであまりおすすめではありません。
ちなみに表参道は道も広く、途中巨岩や展望スペースなどもあるので、登られる際は表参道から登ったほうがいいかも知れません。
しかし、岩場や鎖場は無いので登山技術もそこまで必要ではありませんのでご安心を。
登山口から歩いて20分くらいで山頂に到着します。
山頂には祠と何故か枯れた木が一本生えています。
しかしこの木、枝の伸び方が奇妙でどこか龍のように見える不思議な木でした。
さて、展望ですが秋葉山は標高142mと、北木島の山の中では低い方ですが、展望は素晴らしく、目の前には大浦港と大浦の町並み、遠くには中国地方も眺める事ができ、360度のパノラマが広がっています。
大浦港から少し右を向くと二つ繋がるような形の大島、その奥には小手島、手島、更に昨年の9月に訪れたさぬき広島まで見渡せます。
さぬき広島について知りたい方はこちらの記事をどうぞ↓
反対側は梶子島とその周りには可愛い小さな島がいくつかあります。
その奥は広島県になっています。船もたくさん出ていますね。
すぐ隣の八幡山は標高145mとほとんど変わりませんが、よく見ると登山道のようなものが見えますが、あれは道なのでしょうか?いまいち分かりませんがあちらも登れそうです。
大浦の町並みです。
よく見るとどの家も風情のある屋根ですね。
しかし残念ながら豊浦港は見えません。
少し下に降りると、巨大な岩もあるので自己責任ですが岩の上から眺めるとより一層、解放感が味わえます。
ちなみに巨岩の上から眺めたらちょうど船が大浦港に入る瞬間に出会いましたので、思いっきり手を振ってみました!
果たして気づいたのでしょうか?
また、先ほどの説明の通り、表参道の途中にはベンチや石仏もあり、記念撮影するにはベストな場所もあるので、ぜひこちら側から登ってみて下さい。
北木島の主な食事処
K`s LABO
豊浦港の近くにあるK`s LABOは北木島にある複合施設で、島の歴史や文化を紹介するミュージアムを始め、ショップやカフェ更にレンタルサイクルやボートの貸し出しも行っています。
食事から遊び、島の歴史について学ぶ事ができ、目の前の美しい瀬戸内海を眺めながらゆっくりくつろぐのも可能な施設になっているので、訪れた際には立ち寄る事をおすすめします。
営業日:火、木、土、日
営業時間:10:00~16:00
橙屋
石切りの渓谷のすぐ近くにある橙屋はテイクアウト専門のお店で、島近辺で釣れた魚を唐揚げや海鮮丼を提供されています。
値段も500円~とお手軽で、新鮮な魚介類の揚げ物をその場で食べてみたいですね。
北木島の風景
最後におまけというか、今までの見出しに出てくる以外の北木島の風景写真もご覧いただければ幸いです。
北木島へのアクセス
北木島へ向かう方法は笠岡市にある住吉港もしくは伏越港から旅客船及びフェリーを利用する必要があります。
住吉港と伏越港からはそれぞれ到着する港が違うので上陸の際はどの港へ向かおうか十分に計画してから選びましょう。
・北木島、豊浦港へ行きたい場合は伏越港
・北木島、大浦港へ行きたい場合は住吉港
となります。
石切りの渓谷、丁場湖に近いのが豊浦港で、秋葉山に近いのが大浦港になります。
それぞれの時刻表を知りたい方はこちらのサイトに進み、トップページにあるアクセスをクリックしてください。
ちなみに私は大浦港へ行きたかったので、住吉港から乗りました。
比較的新しく綺麗な建物です。中も広く島の情報も豊富だったので、待ち時間は情報収集に徹しましょう。
車でお越しの方は近くに無料駐車場もございます。(夏季は有料との事)
第一から第四駐車場があるのでそちらに駐車してください。
最後に
北木島は笠岡諸島最大の島で、特に島全体が石で覆われ、採石の技術や産業など石と共に生きてきた歴史が深く、日本の建築文化にも大きな影響を及ぼした貴重な文化を持っています。
現在は採石を行う場所も限られ、丁場跡が多数残されていますが、実際に訪れると当時採石が行われた生々しい跡や丁場湖が美しく、かつての面影と自然が融合した不思議な景観を目の当たりにする事ができます。
また、丁場跡以外でも道端に大量の石が積まれたり、オブジェに石が使われているなど、北木島は石とは切っても切れない関係である事を歩きながら感じる事もできます。
瀬戸内海には数えきれないほど多くの島が存在し、それぞれの文化を持っていますが、今回訪れた北木島は石と共に歩んだ歴史が今も生き続けている素晴らしい島でした。
現在は観光にも力を入れ、気軽に足を運べる島になっているので、ぜひ一度石の島である北木島に訪れてみてはいかがでしょうか。