安芸の小京都と称され、テレビアニメ"たまゆら"とNHK連続テレビ小説”マッサン"の聖地である、竹原を訪れました!
竹原の名前の由来は、荘園の管理者の名前が竹原であったことや竹林が多いことから竹原になった説など明確には分かっていないそうです。
平安時代には京都の下鴨神社の荘園として栄え、江戸時代には製塩業を始め酒造業などをきっかけに、京都や大阪の商人との交流で発展されました。
このような歴史から、"安芸の小京都"と呼ばれるようになり、今も当時の町並みが残され、重要伝統的建造物群保存地区として多くの人々に魅了され、何度も足を運びたくなる町並みです。
また、最近ではテレビアニメ”たまゆら”の影響により、訪れてみたい日本のアニメ聖地88に選ばれ、多くの若い人たちもこの地に訪れると思われます。
【公式サイト】訪れてみたい日本のアニメ聖地88
今回は江戸時代の建造物が立ち並ぶ、重要伝統的建造物群保存地区の歴史情緒溢れる町並みの様子やおすすめスポット並びに、竹原の観光名所を合わせて紹介したいと思います。
目次
- 情緒あふれる安芸の小京都の町並み
- 竹原ならではの工芸品、竹細工
- 実際に建物の中へ入ってみよう!
- 町並み保存地区の寺院
- マッサンの生家、竹鶴酒造
- 広島といったらお好み焼き!
- 商店街や駅前はたまゆら三昧!?
- その他竹原のおすすめスポット
- 最後に
情緒あふれる安芸の小京都の町並み
呉線竹原駅を降り、北の方角へ歩くと情緒あふれる町並みが見えてきます。
江戸時代からの面影を残し、まるでタイムスリップしたような感覚になります。
たまゆら聖地巡礼者にとって最も感動するであろう、日の丸写真館!
アニメたまゆらの主人公である、カメラ少女のぽって行きつけの場所であり、いつもフィルムの現像を行っていた写真館です。
しかし残念ながら現在は写真館としての機能はしておらず、中にも入れませんが、町並み保存地区に相応しいレトロ感溢れる外見になっています。
竹原では毎年10月の最終土日に憧憬の路というお祭りが開催されます。
竹筒の中にろうそくを灯し、情緒溢れる町並みをライトアップさせるお祭りです。
毎年遠方から来られる人も多く、幻想的な世界を体験することが出来るそうです!
初代郵便局跡
竹原の最初の郵便局だそうです。
このポストは明治四年の当時に使用していたものと同じ型のものです!
昔のポストは黒かったんですね!
竹原の町家は家ごとに異なる格子が見られ、竹原格子と呼ばれています。
一階部には出格子、平格子が多く様々な特徴が見られます!
二階部は虫籠窓(むしこまど)と呼ばれる塗格子が多く、物を貯える場として利用されていたため、通風や採光の必要性が生じ、このような格子になったそうです!
同じ形の格子は無く、一軒一軒違うので見てて飽きないです!
違いを見つけるのも楽しみですね。
京都でよく見かけるこれは犬矢来と言います。
犬のおしっこを防ぐために作られ、"犬を追い払う"を"犬をやらう"と言い、犬矢来となったそうです。
更に泥棒避けや水の跳ね返りの防止策としても機能された優れものです!
竹原ならではの工芸品、竹細工
町名に竹が入るほど竹が有名な竹原。
竹原の竹細工が売られている、まちなみ竹工房に入りました。
ここでは竹でできたかごや置物などが売られ、
自身で竹細工作りも体験できるそうです。
竹トンボや馴染みのある竹細工、更に見た事の無い竹細工も展示されているので、
一度見学するのもおすすめな場所です。
外には至る所に竹細工が飾られています。
様々な形の竹細工が町並み保存地区に飾られているので、
竹細工を眺めながら見学するのもおすすめです。
実際に建物の中へ入ってみよう!
町並み保存地区は外見だけ眺めるのを楽しむだけでなく、
実際に中に入れる屋敷もございます。
有料の屋敷と無料の屋敷があり、
今回は無料で入れる旧笠井邸の中の様子をご覧下さい。
一階は広い和室です。
壁には竹原の歴史や塩田が作られた経緯などのパネルが飾られています。
縁側でのんびりする事も出来ます。
二階にやってきました。
二階はたまゆらコーナーや憧憬の路で使われた竹が展示されています。
二階からは竹原の歴史情緒あふれる風景を目の当たりにする事ができます。
憧憬の路で使用した竹でしょうか?
多くの竹が並べられています。
一つ一つ丁寧に彫られています!
実際に多くの竹灯籠が照らされた竹原の町を見てみたいですね。
たまゆらコーナーもありました!
憧憬の路に行く浴衣姿のぽって。
たまゆらファンは必見、ポスターが並んでいます。
全国から多くの人が竹原を訪れた事がこのノートを見てよく分かりました。
多くの方々から記された竹原に対する想い。
いつまでも心温まる町である事を願うばかりですね。
町並み保存地区の寺院
町並み保存地区には様々な寺院があります。
おすすめなお寺を紹介したいと思います。
西方寺
お好み焼きのほり川の正面には西方寺があります。
たまゆらOPで出てきました!
階段の上からの眺め
西方寺はもとは地蔵堂の隣にあるお寺で、現在地には元々妙法寺というお寺があり、
火災で焼失したことにより、この地に西方寺を移されたそうです!
西方寺の本殿の上には普明閣があります。
ここには妙法寺に祀られていた木造十一面観音立像を祀っているそうです!
また、ここからの景色はすばらしく、遠くには瀬戸内海が広がり、竹原の町を一望することの出来る場所です。
竹原を観光する人の殆どがここへ訪れ、
特にたまゆら聖地巡礼者は必ずと言っていいほど訪れるでしょう。
なんと、ここは靴を脱いで入るのです!
普明閣からの眺め。
情緒あふれる竹原の町並みを一望出来ます。
正面にそびえる山は朝日山です。
山頂からは瀬戸内海の海や島々を見渡す事の出来るおすすめスポットです。
登山の様子はこちら↓
瀬戸内海から町並み保存地区まで一気に見渡せるので、
是非ここからの景色を楽しんで頂きたい。
おかかえ地蔵
西方寺からさらに北へ進むとおかかえ地蔵という、可愛らしいお地蔵様がいらっしゃいます。
心に願いを祈りながら地蔵を持ち上げて、思ったより軽ければ願い事が叶うそうです!
私もやってみましたが……重かったです(笑)
照蓮寺
本町通りをさらに進み、保存地区の先端には立派な山門の照蓮寺に到着します。
境内は広く、本堂も大きいです。
優れた文人を輩出し、学問所となっていたそうです。
マッサンの生家、竹鶴酒造
日本のウィスキーの父であるマッサンはここで生まれたそうです。
竹鶴酒造は竹原の中で最も古いそうです!
残念ながら見学、写真撮影は禁止との事ですが、お酒の販売は行っていますので、
是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
広島といったらお好み焼き!
広島と言ったら…そう!お好み焼き!
この町並み保存地区にもお好み焼き屋さんがあります。
おすすめは、ほり川のお好み焼き!
テレビアニメたまゆらでは“ほぼろ”という店名で、
主人公たちはいつもほぼろ焼きを注文していました!
それがこれ!
普通の広島焼きですが、味は最高です!
各キャラクターのクリームソーダーも頂きました!
9種類ありましたが流石に全部飲めないので、ぽってのストロベリーソーダーを注文!
店内には声優さんのサイン入りポスターが飾られています。
たまゆらファンは必見ですね。
誰かが奉納したであろう、ももねこ様とこの店の店主、ちもさん!
「みんな~食べて行きんさい!!」
商店街や駅前はたまゆら三昧!?
商店街には、テレビアニメ“たまゆら”の聖地を象徴するかのように多くのたまゆら関連のグッツやポスターなどで溢れています。
超巨大ももねこ様!
私のももねこ様がこんなに小さく見えます!
しかし、後ろが怖いです…
おや?これはこれは、ももねこ様が御神体の神社ですね!
このももねこ様の像ですが、季節ごとに服装が変えられているそうです。
訪れる時期によって様々なももねこ様を拝めます。
おみくじもありましたので、引いてみました。
お金を入れた瞬間、おみくじ箱からももねこ様の「むや~、むや~!」と念じる声が聞こえてきます!
ももねこ様の有難いお言葉を頂けるので、一度試してみてはどうでしょうか。
駅前にたまゆらの看板を発見!
たまゆらとは…歴史ある古い町並みで、亡き父のカメラと共に主人公ぽってをとりまく
多くの人々の繋がりを描いた、ここ竹原を舞台にした心温まる青春物語です。
改札を降りた正面におかえりなさいの文字。
また訪れたいと、心から思える町でした!
その他竹原のおすすめスポット
歴史情緒あふれる重要伝統的建造物群保存地区の町並みで有名な竹原ですが、他にも竹原にはおすすめの観光スポットがあるので紹介します。
黒滝山
竹原の東端に位置する忠海駅前に聳える標高266mの山。
元々信仰の山として開かれ、登山道には多くの仏像や石仏が安置されており、
山頂からは瀬戸内海に浮かぶ島々や四国連山の素晴らしい光景を楽しめる山です。
大崎下島
竹原市ではありませんが竹原港から高速船で訪れる島で、
竹原と同じく重要伝統的建造物群保存地区が広がる、知る人ぞ知るおすすめの島です。
竹原港から約40分と時間はかかりますが、竹原と同様に歴史を感じる町並みが広がり、
更に瀬戸内海を一望できる絶景スポットもあるので、時間に余裕のある方は是非上陸して頂きたい。
最後に
竹原駅は改札を出ると、地面に"おかえりなさい"と書かれています。
歴史情緒溢れる竹原を訪れると、たとえ自分の故郷でなくても、不思議な事に心から"ただいま"と言える、日本人の心のふるさとのような素晴らしい町でした。
今もなお、先人達が残してきた伝統や歴史が生き続けている町並みや優しい潮の香り、穏やかな山容の竹原はまさに、日本の原風景ではないかと感じる事が出来ます。
いつの日かまた竹原を訪れ、その時は心から“ただいま”と言いたいものです。
竹原を訪れた際には是非、町並み保存地区を歩き歴史を感じてみてはいかがでしょうか。