素晴らしき日本の景色たち

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【大久野島】瀬戸内海に浮かぶうさぎ島でうさぎと触れ合ってみた!

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4年前初めて竹原を訪れ、最初はアニメたまゆらの聖地巡礼が目的でしたが、竹原という町の魅力に惹かれ、毎年訪れるようになりました。

特に瀬戸内海の島と海が成す光景が気に入り、最近は島巡りも行うようになり、いつか全部の島を巡ろうと考えています。

そして、今回訪れたのは大久野島という野生のうさぎが生息する島です。この島には島のあちこちに野生のうさぎが散らばり、向こうから寄ってくるほど人懐っこいうさぎ達と気軽に触れ合える事が出来ます。

この日は大崎上島の神峰山を登り、下山後は竹原を観光し、その後にこの大久野島を訪れたので、慌ただしい観光になりましたが、この島の歴史やうさぎとの触れ合いを時間の許す限り楽しんだので、その様子をお伝えしたいと思います。

大久野島のアクセス

忠海駅から徒歩7分で忠海港に到着し、船で約15分

車の場合は山陽自動車道河内ICから約40分で忠海港に到着、船で約15分

島内に無料駐車場有り(島内は車両通行禁止)

時刻表と運賃についてはこちらのサイトをご覧ください↓

sanyo-shosen.jp

うさぎ島の名で親しまれる大久野島とは

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大久野島は瀬戸内海に浮かぶ広島県竹原市の島です。

現在はうさぎ島という名で紹介され、島内には無数のうさぎ達が生息し、キャンプ場やスポーツ施設などレジャー目的で訪れる島として親しまれています。

うさぎ島という可愛らしい名前で親しまれていいますが、実は戦時中は旧陸軍の毒ガス工場を島内に設置し、戦争に使う毒ガスを製造されたので「地図から消された島」としてその存在を隠し続けていた島だったのです。

島内には実際に毒ガスを製造されていた施設や貯蔵庫、大砲台跡など、戦争の悲惨さや毒ガスの恐ろしさを伝えるべく、今でもその痛々しい光景を目の当たりにします。

しかし、そんな暗い過去を払拭させるように島内には無数のうさぎたちが生息し、訪れる人々に癒しを与え、更に日本人のみならず多くの外国人観光客からも注目される島へと生まれ変わり今に至っています。

【公式サイト】

rabbit-island.info

船出までの間は忠海港で一息

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大久野島に行くのに一番近い港はここ忠海港

忠海駅から歩いて5、6分で到着します。

船のチケットはこのおしゃれな建物の中で購入します。

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中はお土産コーナーの他、ソフトクリームやドリンクなどの軽食コーナーも設けられているので、出航までの間ゆっくりすることが出来ます。

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うさぎのエサもここで販売されています。

注意して頂きたいのは、エサは島内には販売されていないので、うさぎにエサをあげたいと思う方は出航前に購入しましょう。

また、エサは忠海駅前のコンビニにも販売されています。

野菜類は近くのスーパーに売っていますが、コンビニ内にも売っていたので、野菜をあげたい方はコンビニでエサを買う事をおすすめします。

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ちなみにこれがエサ

1袋100円で販売されています。

デザインが可愛らしく、空き袋は思い出を詰めてお持ち帰りくださいという言葉に心を打たれますね。

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ここで余談ですが、忠海港の時計を眺めると4時のところがうさぎマークになっている事にお気付きでしょうか?

私も最初何で4時のところにうさぎマークがあるんだろうと疑問に思い、中にいるスタッフさんに質問をし、その理由を聞いて納得しました。

実はこれには重要な意味が隠されているのですよ~!

公式サイトにもこの謎の問いかけがあるのですが、答えは表記されていないので、このブログでも明確な答えをお伝えする事はできません(申し訳ない…)

が、せめてヒントをお教えしましょう!

ところで皆さん、うさぎって十二支のメンバーに入っている事はご存知ですね?

で、時計も1から12まで付いている事は誰でも知っているはず。

で、十二支の数え方って子・丑・寅…って数えますよね?

で、トップバッターのネズミさんを1に置いて数えていくと…

あ~もう分かっちゃいましたねw

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忠海港の隣にも休憩所があります。

ここでも軽食やお土産が販売されています。

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忠海港から山の方に目をやると、山頂付近に岩が密集している山が見えます。

あれは黒滝山といい、山頂からは瀬戸内海の素晴らしい絶景が眺められる山です。

途中には鎖場や岩場など、低山ですが比較的スリルを味わう事のできるマニア向けの山です。

以前登った事があるのでその様子はこちら↓

www.narisuba.com

大久野島まで船旅を楽しもう

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さて、うさぎマークの謎が解決したところで、船出の様子を!

船はすぐ目の前に到着するので、ここで並びます。

この日は平日なのでこのくらいで済みましたが、休日は恐らくもっと混むと思われます。

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待っている間は写真を撮りましょう。

ここからでも瀬戸内海の美しい景色を堪能する事が出来ます。

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おや?

船が来たみたいですね。

あれに乗ってうさぎの島まで船旅をします!

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さぁここから約10分の船旅が始まります。

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船は室内と外に分かれ、中はゆったりできるスペースも設けてあります。

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やはりおすすめは外ですね。

瀬戸内海特有の多島美がここでも体験できるので、ここはぜひ外に出て景色を味わっていただきたい。

大久野島へ上陸!

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約10分の船旅を終え、島に上陸しました。

島には様々なルートが存在し、歩いて散策するのも自転車で散策する事も可能です。

徒歩だと1周約1時間かかるそうですが、うさぎと遊んだり島全体を観光するならば、3~4時間くらいの時間を見積った方が良いかと思います。(日帰り観光の場合)

地図でも分かるように島内には戦争遺跡も残されています。

現在はレジャーとしての観光島として機能していますが、実際に毒ガスを生産していたという事実も感じられるので、ぜひ見学する事をおすすめします。

また、現在は台風の影響により、展望台方面の道が通行止めになっているので、散策する際は注意が必要です。(内部の道がほとんど通行止めです)

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さて、島に上陸するや否やいきなり多くのうさぎ達がお出迎えです。

私は日帰り観光客なので、時間も限られていいましたが、いきなりこんな可愛いうさぎ達を目の前にしたら足が止まってしまいました…

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しかもこのうさぎ、逃げるどころかこちらに寄ってきてエサをおねだりしてきます!

あまりの可愛さに夢中にエサをあげ、時間を費やしてしまった…

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いかん!と思い、早速島をぐるり1周しましょう。

島は時計回りに観光する事をおすすめします。

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ここはキャンプ場周辺ですがやはり、うさぎ達があちこちいますね。

日向ぼっこしている子、エサをもらいに寄ってくる子など様々です。

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ここからは景色もよく、海風に当たりながら木道を散歩します。

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暫く進み、ビジターセンター前にこんなものがあります。

うさぎの耳の形をした集音器

波の音や船のエンジンの音など様々な音が聞こえるそうです。

うさぎの耳の特徴を模した、まさにうさぎになりきってみようという事でしょうか。

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反対側にはビジターセンターがあります。

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中は島の特徴や生息する動物などが紹介され、島全体の模型なども展示されています。

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ビジターセンターの向かいには毒ガス資料館という、この島の悲しい事実を伝える資料館があります。

【開館時間】9:00~16:30(入館は16:00まで)

【休館日】12月29日~1月3日

【入館料】19歳以上100円(80円) 19歳未満50円(40円)

     ()は20名以上の団体

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毒ガス資料館を抜けると大きな広場に差し掛かります。その広場には休暇村大久野島という、カフェや食事処を兼ねた宿泊施設があります。

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中に入ってみると、おや?何やら可愛らしいカフェがありますね!

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私はこのうさんちゅカフェのソフトクリームをいただきました。

おすすめはこれ

うさぎのはなくソフトクリーム!

その名の通り、うさぎのはなくそのようなものがくっついたソフトクリームです。

このはなくそは中にピーナッツが入っていてまわりはサクサクしていました。

これどちらかと言うと、はなくそよりくその方が合っているような気が…

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広場の前にもうさぎがちらほら動き回っています。

こっちに気付くと走りながら寄って来るのが本当に可愛いです。

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休暇村を越えると再び海沿いの景色のよいルートを歩きます。

うさぎも可愛いですが、瀬戸内海のこの景色もまた素晴らしいです。

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驚いた事に、この島にはグラウンドやテニスコートも完備されていました。

恐らく宿泊組みがここで遊ぶんだろうなって想像しました。

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ここでこの島の悲しい事実をお伝えしましょう。

毒ガスを製造していたと言う事実を物語る様に、島の所々にはご覧の通り毒ガス貯蔵庫の跡が残されています。

昭和初期から終戦まで機能していた施設の跡を見ると、なんだか心が痛みます…

当時、旧軍関係者以外はこの事実を知る事はなく、毒ガスの製造時に犠牲者も出たそうです。

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テニスコートの先にある毒ガス貯蔵庫跡

火炎放射器によるせいか中は黒ずんでおり、毒ガス製造の島としての役目を終え、後処理の悲惨さが感じられます。

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更に進むと砲台跡も見られます。

大久野島には日露戦争が始まる前に北部、中部、南部の3箇所に砲台を設置し、要塞としても機能され、合計22台の大砲が海に向けられていたそうです。

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見つめる先には砲台跡…

うさぎ達は砲台跡を眺め何を思うのだろう…

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他にも今は役目を終えた兵舎や発電機関舎跡など、生々しい戦時中の跡を確かめる事ができます。

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水没箇所もありました!

これも兵舎でしょうか?

しかし、何とも恐ろしい光景ですね…

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ぐるりと島を1周し、フェリー乗り場の近くにこれまた生々しい建物があります。

これは発電場跡で、毒ガスを作る際の電力を供給していたそうです。

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外見はいかにも廃墟マニアが好みそうな姿になっています。

中には入れず、正面を見るだけになっていますが、奥の方にも続いている感じがしました。

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毒ガス製造に関わる重要な建物にも関わらず、発電場跡には無邪気にうさぎ達が走りまわっていました。廃墟の前に可愛いうさぎが写り込むと、なんだか複雑な気持ちになります…

願わくはもうこんな悲しい事は起こりませんようにと訴えかけているようにも感じます。

瀬戸内海のおすすめ島

瀬戸内海には大小様々な島が点在し、多くの観光スポットがあります。

その中で訪れた島を紹介します。

 

www.narisuba.com

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最後に

大久野島は野生のうさぎが住まう島であり、現在はレジャーを楽しむ島として多くの観光客を招き入れています。

しかし、戦時中は毒ガスを製造する島として地図から消された島としての歴史があり、島の至る所に痛々しい面影を残し、戦争の悲惨さを思い知らせる島でもあります。

そんな暗い過去がありながらも、島内には可愛らしいうさぎ達が散らばり、悲惨な過去を払拭するかのように癒しを与えてくれます。

地図から消された島も今では大久野島という名が示され、現在は戦争の面影を残しながらも、うさぎ島として多くの方に親しまれる島へと生まれ変わりました。

忠海を訪れた際はぜひ、うさぎ島でうさぎに触れ合い癒されてみてはいかがでしょうか。